ケルセチンとは?玉ねぎ・りんごに含まれるポリフェノールの基礎知識と食事での取り入れ方を解説【2026年版】
この記事の結論ケルセチンは玉ねぎ・りんご・ブロッコリーに含まれるフラボノール系ポリフェノール。食事から取り入れやすい成分で、機能性表示食品の届出例もある。naturism全製品に配合はなく、食事からの摂取を工夫することが基本。
Share
ケルセチンとは?玉ねぎ・りんごに含まれるポリフェノールの基礎知識と食事での取り入れ方を解説【2026年版】
監修:管理薬剤師 岩崎喜代美
ケルセチンは、玉ねぎ・りんご・ブロッコリーなど日本の食卓で身近な植物に含まれるフラボノール系ポリフェノールです。植物が紫外線・害虫・酸化ストレスから身を守るために蓄積するファイトケミカルの中でも、日常の食事から比較的取り入れやすい成分として研究が続けられています。本記事では消費者庁・文部科学省・NIPHの公開データをもとに、ケルセチンの基礎知識・含有食品・食品区分上の位置づけと食事での取り入れ方を解説します。なお、ケルセチンはnaturismの全製品に配合されていません。
ケルセチンとはどんな成分?フラボノイドの中での位置づけ
ケルセチン(quercetin)は、植物の二次代謝産物であるポリフェノールのうち「フラボノイド」に属し、その中でも「フラボノール類」に分類されます。化学的には3,5,7,3',4'-ペンタヒドロキシフラボンの構造を持ち、植物内では糖と結合した「配糖体(glycoside)」の形で存在することが多く、食事から摂取後に腸内酵素や腸内細菌によって一部が遊離型ケルセチンへ変換されます。
ケルセチンは「第7の栄養素」とも呼ばれるファイトケミカルのひとつです。日本では2022〜2026年にかけて機能性表示食品の機能性関与成分としての届出例も増加しており、消費者庁の届出データベースでも確認できます。ただし届出制であり、消費者庁が許可・認証する制度ではありません。
| 分類 | 代表成分 | 主な含有食品 |
|---|---|---|
| フラボノール類 | ケルセチン・ケンペロール・ミリセチン | 玉ねぎ・りんご・ブロッコリー・ケール |
| フラボン類 | アピゲニン・ルテオリン | パセリ・セロリ・ピーマン |
| フラバノン類 | ヘスペリジン・ナリンゲニン | みかん・グレープフルーツ・レモン |
| フラバノール類(カテキン類) | カテキン・EGCG・テアフラビン | 緑茶・紅茶・カカオ |
| アントシアニン類 | シアニジン・デルフィニジン | ブルーベリー・黒豆・赤ワイン |
| イソフラボン類 | ゲニステイン・ダイゼイン | 大豆・豆腐・納豆・豆乳 |
フラボノイド全体の概要については「ポリフェノールとは?種類・含有食品・夏に意識したい抗酸化の基礎知識を解説」もあわせてご覧ください。
ケルセチンはどんな食品に多く含まれる?旬の食材と含有の目安
ケルセチンは多くの植物に微量ずつ含まれますが、特に玉ねぎは日本人の食生活で摂取しやすいケルセチン源として知られています。玉ねぎの場合、可食部よりも茶色い外皮(鱗片葉の外側)に高濃度で蓄積しており、スープや煮込みで外皮ごと使う方法でケルセチンを煮汁に溶出させる工夫もあります。
9〜11月に旬を迎えるりんごは皮の部分に多く含まれるため、皮付きのまま食べることで摂取量が増えます。アブラナ科のブロッコリーやケールにも比較的多く含まれており、多様な野菜・果物を組み合わせる和食中心の食生活は、ケルセチンをはじめとする多様なポリフェノールを食事から摂りやすい食事パターンです。
| 食品名 | 主な含有形態 | 摂取のポイント |
|---|---|---|
| 玉ねぎ(黄・生) | ケルセチン-3-グルコシド等の配糖体 | 外皮(茶色部分)に高濃度。可食部でも比較的豊富。加熱で配糖体が一部分解 |
| りんご(皮付き・生) | ケルセチン-3-ガラクトシド・ケルセチン-3-ルチノシド | 皮に含有量が集中。皮をむくと大幅に減少するため皮付きが基本 |
| ブロッコリー(生) | ケルセチン-3-ソフォロシド等 | 茹でると湯に溶出しやすい。蒸し調理・炒め調理で保持しやすい |
| ケール(生) | ケルセチン・ケンペロール配糖体 | アブラナ科野菜の中でも豊富。スムージーや炒め物で使いやすい |
| レタス(生) | ケルセチン配糖体 | 外葉の緑色が濃い部分に多い傾向。内側の白い部分は少ない |
| 緑茶(浸出液) | ケルセチン配糖体(カテキン類とともに) | カテキン類が主体で、ケルセチンは少量。急須で丁寧に淹れることで溶出 |
ケルセチンを食事で効率よく取り入れるには?4つのポイント
ケルセチンは加熱方法・食べ方・食品の組み合わせによって体内への摂取量が変わりやすい成分です。以下の4つのポイントを意識すると、日常の食事から無理なく取り入れやすくなります。
- りんごは皮付きで食べる:りんごのケルセチンは果皮に集中しています。よく洗ったうえで皮ごと食べることが基本です。有機りんごや農薬基準が確認できる産地のものを選ぶと安心感が高まります。
- 玉ねぎは外皮スープを活用する:玉ねぎの外皮は硬く食べにくいですが、洗浄後にスープやだし取りに使うことで、ケルセチンを煮汁に溶出させて摂取できます。農薬が気になる場合は流水で念入りに洗ってから使用しましょう。
- 蒸し調理・炒め調理を選ぶ:ケルセチン配糖体は水溶性の傾向があり、長時間のゆで調理では溶出量が増えます。蒸す・電子レンジ加熱・油を使った炒め調理は溶出を抑えながら加熱できる方法です。
- 多様な野菜・果物と組み合わせる:食材によってポリフェノールの種類が異なります。玉ねぎのケルセチン、りんごのケルセチン配糖体、ブロッコリーのスルフォラファン、緑茶のカテキン類など、多種類のポリフェノールを組み合わせる和食的な食生活が、多様なファイトケミカルの摂取につながります。
ケルセチンは機能性表示食品として使える成分?食品区分の比較
ケルセチンは日本でも機能性表示食品の機能性関与成分として届出例があります(2026年時点、消費者庁届出データベース参照)。届出製品の機能は主に「目や鼻の快適さをサポートする機能」や「抗酸化機能」に関連するものが見られます。ただし、機能性表示食品の届出は製品ごとに内容が異なり、すべてのケルセチン含有製品に同じ機能が認められているわけではありません。
一般の食品(健康食品含む)としてケルセチンを配合した製品は、健康強調表示はできません。「〜の効果がある」「〜に効く」という表現は、一般食品では薬機法・景表法上の問題につながる可能性があります。
| 区分 | 根拠・制度 | 表示できる内容 |
|---|---|---|
| 一般食品(健康食品含む) | 規格・基準なし | 配合事実のみ。健康強調表示は不可 |
| 機能性表示食品(届出制) | 消費者庁届出データベースへの届出(許可制ではない) | 届出表示の範囲内で機能を表示可。打消し表示必須 |
| 特定保健用食品(トクホ) | 消費者庁の個別許可 | 許可表示の内容のみ。ケルセチン単独のトクホ許可例は現在一般的でない |
| 医薬品・医薬部外品 | 薬機法に基づく承認 | 承認された効能効果を表示可。ケルセチン単独の医薬品承認例は現在日本では一般的でない |
機能性表示食品の制度全般については「トクホ・機能性表示食品・栄養機能食品・健康食品の違い完全ガイド」で詳しく解説しています。
naturism 3シリーズとケルセチンの関係は?
ケルセチンはnaturism Blue・KOSO in naturism Pink・naturism Premiumのいずれにも配合されていません。食事からケルセチンを摂取したい場合は、玉ねぎ・りんごなどの食品から取り入れることになります。
各シリーズは目的・食品分類が異なります。日常の食事と組み合わせて取り入れる参考として、各製品の特徴を確認してみてください。
| 製品名 | 食品分類 | 主な配合成分(代表素材) | 特徴・位置づけ |
|---|---|---|---|
| naturism Blue | 健康食品(一般食品) | 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・食物繊維(イヌリン)・玄米外皮・胚芽・アロエベラ 等9素材 | 食事を楽しみたい方の食事サポート。健康強調表示なし。ローカフェイン |
| KOSO in naturism Pink | 健康食品(一般食品) | 穀物麹(大豆麹・W酵素)・L-カルニチン・アロエベラ・植物発酵乾燥粉末 等10素材 | 酵素・インナーケアも意識したい方の食事サポート。健康強調表示なし |
| naturism Premium | 機能性表示食品(届出番号H975) | ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(機能性関与成分)・穀物麹(大麦麹)・白インゲンマメ・サラシアレティキュラータ・発酵紅茶・乳酸菌発酵物 等16素材 | BMIが高めの方の腹部の脂肪に関わる機能性関与成分を配合した機能性表示食品 |
naturism Premium(届出番号H975)について:本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。
本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
3シリーズの詳細な成分・選び方比較は「naturism 3シリーズ比較ページ」もご参照ください。
ケルセチンについてよくある質問(FAQ)
Q1. ケルセチンは加熱すると壊れますか?
ケルセチンは比較的熱に対して安定したポリフェノールとされていますが、水溶性の性質があるため長時間のゆで調理では煮汁に溶け出す量が増えます。蒸す・電子レンジ加熱・油で炒めるなどの調理法は溶出を抑えやすい選択です。また玉ねぎの場合は外皮をスープに入れる方法で煮汁ごとケルセチンを摂取するアプローチもあります。
Q2. ケルセチンとルチンはどう違いますか?
ルチン(rutin)はケルセチンにルチノースという二糖が結合した配糖体です。つまりルチンとケルセチンは密接に関連しており、ルチンは体内でケルセチンへ変換されることが知られています。ルチンはそばに多く含まれることで知られており、国内でも毛細血管への働きに関する機能性表示食品の届出例があります。どちらもフラボノール系ポリフェノールとして同じ分類に属します。
Q3. ケルセチンをサプリメントで摂ることと食品から摂ることの違いは?
食品から摂取する場合は他のファイトケミカル・食物繊維・ビタミン・ミネラルと一緒に摂取できます。サプリメント(一般食品)として摂取する場合は量のコントロールがしやすい反面、食品区分上は健康食品として健康強調表示はできません。機能性表示食品として届出された製品の場合は、届出表示の範囲内で機能を表示できますが、医薬品ではなく疾病の診断・治療・予防が目的ではありません。
Q4. ケルセチンは機能性表示食品の届出成分として使われていますか?
はい。2026年時点で消費者庁の機能性表示食品届出データベース(www.fld.caa.go.jp)にケルセチンを機能性関与成分とする届出例が存在します。届出製品の機能は製品によって異なりますが、目・鼻の快適さや抗酸化機能に関するものが見られます。機能性表示食品は届出制であり、消費者庁が審査・許可する制度ではない点に注意が必要です。
Q5. naturismの製品にケルセチンは入っていますか?
ケルセチンはnaturism Blue・KOSO in naturism Pink・naturism Premiumのいずれにも配合されていません。各製品の配合成分の詳細は各商品ページまたはnaturismよくある質問ページをご確認ください。
出典
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(https://www.mext.go.jp/)
- 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索データベース」(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/ ・キーワード:ケルセチン、2026年参照)
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)「健康食品の素材情報データベース」(https://hfnet.nibiohn.go.jp/)
- Phenol-Explorer Database(http://phenol-explorer.eu/ ・2026年参照)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」(https://www.mhlw.go.jp/)
関連記事
- ポリフェノールとは?種類・含有食品・夏に意識したい抗酸化の基礎知識を解説【2026年版】
- ファイトケミカル(植物性化学物質)とは?第7の栄養素として注目される成分群の基礎知識と食事への取り入れ方を解説【2026年版】
- 抗炎症食とは?慢性炎症を食事でケアする5つのポイントと注目食材を解説【2026年版】
- 「機能性関与成分」とは?届出番号の読み方を消費者庁DBで徹底解説
監修体制
本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。


![naturism Premium 63粒(7日分)[機能性表示食品]](http://naturism-diet.com/cdn/shop/files/4571415380316.png?v=1755146524&width=480)