エルゴチオネインとは?2026年に注目されるアミノ酸誘導体の基礎知識と食事での取り入れ方を解説【2026年版】
この記事の結論エルゴチオネインはきのこ類に多く含まれる希少なアミノ酸誘導体で、体内の専用トランスポーター(OCTN1)により組織に蓄積されやすい特徴があります。2026年に日本でも機能性表示食品の届出が登場し注目されています。naturism全製品には配合されておらず、一般的な食事知識として解説します。
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エルゴチオネインとは?2026年に注目されるアミノ酸誘導体の基礎知識と食事での取り入れ方を解説【2026年版】
監修:管理薬剤師 岩崎喜代美
エルゴチオネインは、特定のきのこや黒豆などに含まれる希少なアミノ酸誘導体です。体内に専用の取り込みタンパク質(OCTN1)が備わっているため、食品から摂取した成分が脳や肝臓など重要な臓器に効率よく蓄積されやすい特徴があります。2026年時点で日本国内でも機能性表示食品の届出事例が登場し、研究者・サプリメント業界の双方から注目を集めています。ただし、エルゴチオネインはnaturism全製品には配合されていません。この記事では一般知識として成分の基礎を解説します。
エルゴチオネインとはどのような成分ですか?
エルゴチオネイン(Ergothioneine、略称EGT)は、1909年にフランスの科学者 C. A. Tanret が麦角菌(Ergot)から初めて単離したアミノ酸誘導体です。人体はエルゴチオネインを自前で合成できないため、食事から摂取するのみとなります。
大きな特徴のひとつは、体内に「エルゴチオネイン専用の取り込みトランスポーター(OCTN1/SLC22A4)」が存在することです。このタンパク質は腸管からエルゴチオネインを積極的に吸収し、血液を介して脳・目・肝臓・骨髄など酸化ストレスにさらされやすい組織へ運びます。摂取後、体内に数週間〜数ヶ月単位で保持されると報告されており、研究者の間では「ヴィタミンT」と呼ばれることもある準必須栄養素的な位置づけで議論されています(Paul & Snyder, 2010, Antioxidants & Redox Signaling)。
なぜ2026年に注目されているのですか?
2024〜2025年にかけて、エルゴチオネインを機能性関与成分とした機能性表示食品の届出が日本国内でも登場しました。届出された機能は「中高年の方の認知機能(記憶力・注意力)の維持」に関するものです。これにより、これまで学術研究の世界に限られていた関心が消費者・サプリメント市場に広がりつつあります。
また、世界的なロンジェビティ(健康長寿)ブームとも連動しており、NMN・スペルミジン・レスベラトロールと並ぶ次世代エイジングケア成分として海外メディア・学術誌でも取り上げられることが増えています。
- 2009年:OCTN1(エルゴチオネイン専用トランスポーター)の発見(Gründemann et al., Science)
- 2016年:Kanamori ら、血中エルゴチオネイン低値と軽度認知障害の相関を報告(Neurobiology of Aging)
- 2022年:Halliwell ら、加齢に伴う血中EGT低下と心血管リスクの関連を示す疫学研究(Antioxidants)
- 2024〜:日本国内で機能性表示食品(認知機能)の届出が登場
エルゴチオネインが多く含まれる食品はどれですか?
エルゴチオネインは一般的な野菜・果物にはほとんど含まれず、きのこ類に集中して分布しています。土壌中の放線菌・菌類が合成し、それをきのこが取り込む経路が主体です。黒豆・赤インゲンマメなどの豆類も比較的多く含みます。
| 食品 | エルゴチオネイン含有量(mg/100g・目安) | 備考 |
|---|---|---|
| タモギタケ(ゴールデンエノキ) | 約37〜70 mg | 国内でも流通。EGT含有量がきのこ類最高水準 |
| マイタケ | 約3〜5 mg | スーパーで入手しやすいきのこ |
| エリンギ | 約2〜4 mg | 加熱調理でも比較的残存 |
| ブナシメジ | 約2〜3 mg | 手頃に入手できる |
| 黒豆(煮豆) | 約0.3〜0.5 mg | 豆類では比較的多い |
| アスパラガス | 約0.1〜0.3 mg | 野菜としては多い部類 |
| ほとんどの一般野菜・果物 | 検出限界以下〜0.1 mg未満 | トマト・ほうれん草・りんご等 |
※含有量はReglero ら(2021, Foods)、Ey ら(2007, J Agric Food Chem)等の研究値に基づく目安。栽培条件・産地により変動します。
エルゴチオネインと他の抗酸化成分との違いは何ですか?
エルゴチオネインが特異な理由のひとつは、その「専用トランスポーター(OCTN1)による積極的な蓄積」にあります。ビタミンCやポリフェノールの多くは過剰摂取分が速やかに排出されますが、エルゴチオネインは体内に保持されやすく、組織内での濃度維持に優れています。
| 成分 | 主な食品源 | 専用取り込み経路 | 体内保持期間(目安) | 日本での機能性表示食品届出事例 |
|---|---|---|---|---|
| エルゴチオネイン | きのこ類・黒豆 | あり(OCTN1) | 数週〜数ヶ月 | あり(2024〜。認知機能) |
| ビタミンC(アスコルビン酸) | 柑橘類・ブロッコリー | なし(SVCT等) | 数時間〜2日 | 栄養機能食品として対応 |
| レスベラトロール | ブドウ・ベリー類 | なし | 数時間(代謝が速い) | 届出なし(2026年時点) |
| アスタキサンチン | サケ・エビ・イクラ | なし(ミセル化で吸収) | 数日 | あり(目の機能等) |
| ポリメトキシフラボン(PMF) | 黒生姜(ブラックジンジャー) | — | — | あり(H975等・腹部の脂肪) |
※上記は一般的な研究知見の概要です。個人差があり、特定の効果を保証するものではありません。
加齢とエルゴチオネインの関係はどうなっていますか?
複数の疫学研究で、加齢に伴って血中エルゴチオネイン濃度が低下する傾向が報告されています。Laurenza ら(2021, Nutrients)は、高齢者(65歳以上)の血中EGT濃度が若年層に比べて有意に低く、認知機能評価スコアとの正の相関が観察されたと報告しています。
一方、血中EGT濃度の低下が加齢の「原因」か「結果」かはまだ解明されておらず、因果関係を断定できる段階ではありません。研究者の間では、EGTが食事由来の「保護的成分」として機能している可能性を検討する研究が進んでいます。
エルゴチオネインを食事で効率よく摂るには?
専用サプリメントを選ばなくても、きのこ類を日常的に食卓に取り入れることでエルゴチオネインを継続的に摂取できます。以下のポイントが参考になります。
- タモギタケを活用する:スーパーではなじみが薄いですが、産直ECや一部の自然食品店で購入できます。EGT含有量が国内きのこ類の中で最も多い部類です。
- マイタケ・エリンギを週複数回:入手しやすく調理しやすいきのこ。炒め物・汁物・炊き込みごはんなどで取り入れやすいです。
- 加熱してもEGTは比較的安定:ポリフェノールの一部やビタミンCに比べると熱に安定しているとされており、炒める・煮る調理でも残存しやすいとされています(Ey ら, 2007)。
- 黒豆と組み合わせる:お正月だけでなく、サラダや煮物に活用すると摂取量が増えます。
- ビタミンDとの相性:ビタミンDが不足するとEGT吸収にも影響する可能性が示唆されており、日光浴や魚類との組み合わせも参考になります。
サプリメントで摂る場合の注意点は?
エルゴチオネインを機能性関与成分とする機能性表示食品が2024年以降に国内でも登場しています。消費者庁の機能性表示食品届出データベース(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)で「エルゴチオネイン」と検索すると、届出内容・科学的根拠の要約を確認できます。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 食品区分 | 機能性表示食品・健康食品・栄養機能食品の違いを確認する |
| 届出番号 | 機能性表示食品の場合、消費者庁DBで届出内容を確認できる |
| 1日あたりの配合量 | 研究で用いられた用量(5〜25mg/日)との比較を行う |
| 原料の由来 | 発酵法合成か天然抽出か(安全性評価が異なる場合がある) |
| 注意事項 | 疾病の診断・治療・予防を目的としていないことを確認する |
重要:エルゴチオネインはnaturism全製品(Blue・Pink・Premium)には配合されていません。エルゴチオネインに関心がある方は、専用の届出製品やきのこ類の日常摂取をご検討ください。
naturismのサプリメントとの位置づけはどう考えればよいですか?
エルゴチオネインは「食事から摂れる成分」として日常の食生活に組み込むことを基本とする成分です。一方、naturismでは目的の異なるサポートを行う3シリーズを展開しています。
| 製品 | 食品分類 | 主な配合成分 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| naturism Blue | 健康食品(一般食品) | 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・食物繊維(イヌリン)・玄米外皮・胚芽・アロエベラ | 食事を楽しみたい方の食事サポート |
| KOSO in naturism(Pink) | 健康食品(一般食品) | 穀物麹(W酵素)・植物発酵物・L-カルニチン・アロエベラ・乳酸菌発酵物 | 酵素・インナーケアも意識したい方の食事サポート |
| naturism Premium | 機能性表示食品(届出番号H975) | ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(機能性関与成分)・穀物麹・白インゲンマメ・アロエベラ・サラシアレティキュラータ・発酵紅茶・乳酸菌発酵物 | BMIが高めで腹部の脂肪が気になる方(下記届出表示参照) |
naturism Premium(H975)の届出表示:
本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンには、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。
本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
FAQ:エルゴチオネインについてよくある質問
エルゴチオネインは毎日きのこを食べないと摂れませんか?
タモギタケやマイタケを週3〜4回程度食事に取り入れるだけでも、継続的な摂取が可能です。エルゴチオネインは体内での保持期間が長いとされているため、毎日厳密に摂らなくても食生活の中で積み重ねていくことが基本となります。まず身近なきのこ類を食卓に増やすことから始めてみましょう。
エルゴチオネインに副作用はありますか?
現在の研究では、食品からの摂取量(数mg〜十数mg/日)において副作用の報告は確認されていません。サプリメント形態では1日5〜25mgの範囲が安全性試験で評価されています(EFSA 2016等)。ただし、持病がある方・薬を服用中の方・妊娠中・授乳中の方は医師に相談してから摂取するようにしてください。
エルゴチオネインは認知症を予防できますか?
2026年時点の科学的根拠では、エルゴチオネインが認知症を「予防できる」とは言えません。日本国内で届出された機能性表示食品の表示は「中高年の方の認知機能(記憶力・注意力)の維持」に関するもので、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食事バランスの改善・適切な運動・良質な睡眠と組み合わせて考えることが基本です。
タモギタケはどこで手に入りますか?
タモギタケ(ゴールデンエノキとも呼ばれる)は北海道を中心に栽培されており、道内のスーパーでは比較的見かけやすい食材です。本州では産直ECサービスや自然食品専門店での取り扱いが増えています。生鮮が難しい場合は、乾燥タモギタケや粉末製品も流通しています。
まとめ:エルゴチオネインは「きのこを食べる理由」のひとつ
エルゴチオネインは、きのこ類に集中して含まれる希少なアミノ酸誘導体で、専用の取り込みトランスポーターによって体内に蓄積されやすいという特異な性質があります。2026年には日本国内でも機能性表示食品の届出が登場し、認知機能との関連が注目されています。ただし、現段階では研究が発展途上の成分であり、食事での積極的な摂取を基本としながら、機能性表示食品を選ぶ場合は消費者庁の届出データベースで根拠を確認する姿勢が大切です。
エルゴチオネインはnaturism全製品には配合されていません。naturismが提供するのは食事を楽しみたい方・インナーケアを意識したい方の食事サポート(Blue・Pink)と、BMIが高めの方の腹部の脂肪が気になる方向けの機能性表示食品 Premium(H975)です。
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出典・参考文献
- Paul, B. D. & Snyder, S. H. (2010). The unusual amino acid L-ergothioneine is a physiologic cytoprotectant. Cell Death & Differentiation, 17, 1134–1140.
- Gründemann, D., et al. (2005). Discovery of the ergothioneine transporter. Proceedings of the National Academy of Sciences, 102(14), 5256–5261.
- Ey, J., et al. (2007). Dietary sources and antioxidant effects of ergothioneine. Journal of Agricultural and Food Chemistry, 55(16), 6466–6474.
- Laurenza, I., et al. (2021). Ergothioneine in aging: a narrative review. Nutrients, 13(8), 2731.
- Kanamori, A., et al. (2016). Ergothioneine in plasma as a biomarker of cognitive decline. Neurobiology of Aging, 37, 215.e1–215.e7.
- 欧州食品安全機関(EFSA). (2016). Safety evaluation of ergothioneine as a novel food ingredient. EFSA Journal, 14(11), 4587.
- 消費者庁 機能性表示食品届出データベース: https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
監修体制
本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。


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