乾燥した白インゲンマメと木のスプーン(食品素材の紹介)

白インゲンマメ(ファセオラミン)とは?食品素材として知っておきたい基礎知識と食事への正しい取り入れ方を解説【2026年版】

この記事の結論白インゲンマメは食物繊維・植物性たんぱく質・鉄分を含むマメ科の食品素材。ファセオラミンを含み、十分に加熱して煮豆やスープに活用できる。機能性を求める場合は届出情報の確認が重要。

白インゲンマメ(ファセオラミン)とは?食品素材として知っておきたい基礎知識と食事への正しい取り入れ方を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

白インゲンマメはマメ科の一年草で、日本でも古くから豆料理に使われてきた食品素材です。食物繊維・植物性たんぱく質・鉄分など多彩な栄養素を含み、近年は「ファセオラミン」という成分が注目を集めるようになりました。この記事では、白インゲンマメの基本情報から栄養素の比較・食事への取り入れ方・日本における食品としての位置づけまでを、文部科学省・消費者庁・食品安全委員会の公的データをもとに解説します。サプリメントを選ぶ際の制度的な考え方も整理しているので、食品素材としての正しい知識を得たい方はぜひ最後まで読んでください。

白インゲンマメとはどのような植物か?― 分類・産地・歴史

白インゲンマメは、マメ科インゲンマメ属(Phaseolus vulgaris L.)に属する一年草の豆です。原産地は中南米(アンデス高地・メソアメリカ)で、16世紀頃にヨーロッパへ伝わり、世界各地へ広まりました。日本へは江戸時代(1654年頃)に禅僧・隠元隆琦がもたらした「隠元豆(インゲンマメ)」として伝来したとされ、以来日本の食文化に根付いています。

現在、日本では北海道が主産地です。白インゲンマメの代表的な国産品種として「大手亡(おおてぼ)」「白花豆」「白金時豆」などがあり、それぞれ煮豆・和菓子の餡・スープなどに広く使われています。国内生産量のほとんどを北海道が占めており、秋(9〜10月)に収穫されるため、今の時期はちょうど旬の食材です。

ファセオラミンとは何か?― 白インゲンマメに含まれる注目成分を理解する

ファセオラミン(phaseolamin)は、白インゲンマメの種子に含まれるタンパク質性の成分です。消化管内でα-アミラーゼ(澱粉を麦芽糖に分解する消化酵素)と結合する活性を持つことが、試験管・動物レベルの研究で確認されています。

ただし、この作用に関する臨床的なエビデンスは研究段階のものが多く、食品安全委員会(2005年)は白インゲンマメ抽出物サプリメントについて「過剰摂取や生食には注意が必要」と指摘しています。生の白インゲンマメにはレクチン(フィトヘマグルチニン)が含まれており、十分な加熱が必須です。適切に加熱・調理された食品として摂取することが基本です。

なお、日本では白インゲンマメ由来成分を機能性関与成分とした機能性表示食品の届出例も存在しますが、届出番号・機能・摂取目安量は製品ごとに異なります。購入前に消費者庁の届出情報検索データベースで確認することをお勧めします。

白インゲンマメの栄養素はどのくらい?― 食品成分表の数値で他の豆と比較する

白インゲンマメは食物繊維・植物性たんぱく質・鉄分・ビタミンB1などを含む豆類です。文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」の数値をもとに、代表的な豆類と比較します。

主な豆類の栄養成分比較(乾燥・可食部100gあたり)
栄養素 白インゲン(大手亡・乾) 大豆(乾) あずき(乾) えんどう豆(乾)
エネルギー(kcal) 333 372 304 310
たんぱく質(g) 19.9 33.8 20.3 21.7
脂質(g) 1.7 19.7 2.2 2.3
炭水化物(g) 61.2 29.5 58.7 60.4
食物繊維総量(g) 19.6 17.9 24.8 17.4
カリウム(mg) 1,500 1,900 1,500 870
カルシウム(mg) 140 180 75 65
鉄(mg) 6.0 6.9 5.5 3.0
ビタミンB1(mg) 0.68 0.83 0.45 0.72

白インゲンマメは大豆と比較するとたんぱく質・脂質はやや低いですが、食物繊維・カルシウム・鉄・ビタミンB1を含む点で豆類全般に共通する栄養の豊かさがあります。低脂質で食物繊維が多い点は、食生活でバランスよく豆類を活用したい方に向いています。

インゲンマメの品種はどう違う?― 主な種類と特徴を一覧で整理する

Phaseolus vulgaris(インゲンマメ)には世界で数百品種以上が存在しています。日本でよく目にする品種と特徴を比較します。

主なインゲンマメ品種の特徴比較(国産・輸入を含む)
品種(日本名) 種皮の色 主な用途 特徴・備考
大手亡(おおてぼ) 白 あんこ・煮豆・スープ 白インゲンの国産主力品種。北海道産が多い。
白花豆 白地に紫斑 煮豆・甘煮・菓子 粒が大きく甘みが強い。インゲンマメ属の別種(Phaseolus coccineus)の場合もある。
白金時豆 白 煮豆・カレー 大手亡より少し小ぶり。ほくほく食感。
レッドキドニー(赤インゲン) 赤紫 チリコンカン・サラダ 欧米料理でよく使用される輸入品種。
ブラックビーン(黒インゲン) 黒 メキシコ料理・スープ アントシアニン(色素成分)を多く含む。
うずらまめ 茶・まだら模様 煮豆・甘煮 国産品種。柔らかくほくほく食感。

白インゲンマメを食事に取り入れる方法は?― 調理・活用のポイント5選

白インゲンマメを日常の食事に取り入れる際のポイントを5つ整理します。

  • ①必ず十分に加熱する:生・半生の状態ではレクチン(フィトヘマグルチニン)が含まれるため、食後に消化器系の不調が起こることがあります。乾燥豆は水でひと晩もどし、沸騰後30〜45分以上の加熱が目安。缶詰・レトルト品はそのまま使用できます。
  • ②煮豆・スープ・カレーの具材に:和風の甘煮(砂糖・塩で調味)のほか、洋風スープやカレー・シチューの具材として活用しやすい。市販の缶詰を活用すると手軽です。
  • ③サラダやトッピングに加える:茹でた白インゲンマメをそのままサラダやご飯のトッピングに加えると、食物繊維・たんぱく質を手軽に補えます。
  • ④スープのとろみ付けに活用:茹でたものをミキサーで撹拌するとクリーミーなペースト状になり、スープのとろみ付けやディップとして利用できます。オリーブオイル・ニンニクと合わせると欧風のフムス風にもなります。
  • ⑤乾燥豆の保存は密閉容器で:乾燥豆は密閉容器に入れ、直射日光・高温多湿を避けて保存します。開封後は早めに使い切ることが風味を損なわないコツです。缶詰は開封後に容器を移し替えて冷蔵保存し、2〜3日以内に使い切ります。

白インゲンマメは日本の食品制度でどう分類されるか?

白インゲンマメは日本では一般食品(通常の食品)として扱われます。食物繊維・鉄分・ビタミンB1などを含む食品ですが、「機能性」を表示するためには機能性表示食品の届出(消費者庁)またはトクホの許可が必要です。

白インゲンマメに関連する食品制度の分類比較
食品区分 概要 白インゲンマメへの適用
一般食品(通常の食品) 特段の届出・許可不要 豆・缶詰・乾燥品として販売。機能の表示はできない。
機能性表示食品 消費者庁への事前届出(届出制) 白インゲンマメ抽出物を機能性関与成分として届出した製品が存在する。届出番号・機能・摂取目安量は製品ごとに異なる。
特定保健用食品(トクホ) 消費者庁が審査・許可(許可制) 白インゲンマメ単独でのトクホは現時点で広く流通しているものは少ない。
栄養機能食品 定められた栄養素の基準値範囲内の含有で表示可 鉄・ビタミンB1等の基準量を含む食品では栄養機能の表示が可能な場合がある。

機能性表示食品は届出制であり、消費者庁が審査・許可するトクホとは制度的に異なります。購入前に消費者庁の「機能性表示食品の届出情報検索」データベースで届出番号・届出表示・摂取目安量を確認することをお勧めします。詳細は「トクホ・機能性表示食品・栄養機能食品・健康食品の違い完全ガイド」もご参照ください。

naturism 3シリーズと白インゲンマメの配合状況は?

naturism の3シリーズの中では、naturism Premium(機能性表示食品・届出番号H975)の全16素材のひとつとして白インゲンマメが配合されています。

naturism 3シリーズと白インゲンマメ・機能性関与成分の比較
製品名 食品分類 白インゲンマメ 機能性関与成分(届出)
naturism Blue 健康食品(一般食品) 配合なし なし(機能性表示食品ではない)
KOSO in naturism Pink 健康食品(一般食品) 配合なし なし(機能性表示食品ではない)
naturism Premium 機能性表示食品(届出番号H975) 配合あり(全16素材のひとつ) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

naturism Premium の機能性関与成分は「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」であり、白インゲンマメは配合16素材のひとつです。届出表示は以下のとおりです。

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

※本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。

機能性表示食品の届出は届出制であり、消費者庁が審査・許可するトクホとは異なります。3シリーズの詳しい比較は比較ページもご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 白インゲンマメを毎日食べても問題ありませんか?

十分に加熱した白インゲンマメは、豆類を含む通常の食事の一環として日常的に摂取できます。ただし、腎機能や疾患をお持ちの方は、カリウム(100g中1,500mg)・たんぱく質の摂取量管理が必要な場合があります。気になる方は医療機関にご相談ください。

Q2. ファセオラミンはサプリメントとして販売されていますか?

白インゲンマメ抽出物を配合したサプリメントは日本でも流通しており、一部は消費者庁に機能性表示食品として届出されています。選ぶ際は届出番号・機能性関与成分・摂取目安量・摂取上の注意を確認してください。食品安全委員会(2005年)は白インゲンマメ抽出物サプリメントについて適切な摂取量管理の重要性を指摘しています。

Q3. naturism Premium に含まれる白インゲンマメにはどのような機能が届出されていますか?

naturism Premium(届出番号H975)の機能性関与成分はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンであり、白インゲンマメは配合16素材のひとつにすぎず、届出表示の機能性関与成分ではありません。届出表示はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンに限定されるものです(本記事の「naturism 3シリーズと白インゲンマメの配合状況は?」セクションに正文を掲載しています)。

Q4. 白インゲンマメとアミノ酸スコアはどう関係しますか?

白インゲンマメは植物性たんぱく質源ですが、単独ではアミノ酸スコアが動物性食品より低くなる場合があります。米などの穀物と組み合わせることで必須アミノ酸のバランスが向上します(豆と米の相補性)。詳細は「アミノ酸スコアとは?食品のたんぱく質の質を評価する指標と食事での正しい摂り方を解説」をご参照ください。

Q5. 白インゲンマメにアレルゲン表示はありますか?

白インゲンマメは食品表示法の「特定原材料(8品目)」には含まれません。ただし個人差によるアレルギー反応が起こる可能性もあるため、初めて摂取する際は少量から試すことが安心です。サプリメントのアレルゲン表示については「サプリメントのアレルゲン表示とは?特定原材料8品目・20品目の確認方法と選び方ガイド」もご参照ください。

Q6. 白インゲンマメとサラシアレティキュラータはどう違いますか?

白インゲンマメ(Phaseolus vulgaris)とサラシアレティキュラータ(Salacia reticulata)は全く異なる植物です。白インゲンマメはマメ科の豆でファセオラミンを含み、サラシアはニシキギ科の低木に由来する植物素材です。どちらもnaturism Premiumの配合16素材に含まれていますが、機能性関与成分ではありません。詳細は「サラシアレティキュラータとは?」をご参照ください。

まとめ

白インゲンマメ(ファセオラミン)は、食物繊維・植物性たんぱく質・鉄分・ビタミンB1・カルシウムを含むマメ科の食品素材です。十分に加熱したうえで煮豆・スープ・サラダなど多様な料理に活用できます。ファセオラミンはα-アミラーゼと結合する活性が研究段階で示されていますが、食品安全委員会は適切な加熱・摂取量管理の重要性を指摘しています。食品素材としての一般食品と機能性表示食品・トクホの制度上の区分は異なるため、機能性を求める場合は届出情報を確認することが重要です。

naturism Premium では全16素材のひとつとして配合されていますが、届出表示の機能性関与成分はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンです。3シリーズの詳しい比較は製品比較ページでご確認いただけます。

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出典

  1. 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」白いんげんまめ(乾) https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/ (2026-09-20 参照)
  2. 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」届出番号 H975 https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/ (2026-09-20 参照)
  3. 消費者庁「機能性表示食品について」https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/about_foods_with_function_claims/ (2026-09-20 参照)
  4. 食品安全委員会「白いんげんまめ食品の安全性について(2005年)」https://www.fsc.go.jp/ (2026-09-20 参照)

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

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