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コレステロール(HDL・LDL)とは?健康診断の数値の見方と食事で取り組む5つのポイントを解説【2026年版】

この記事の結論コレステロールはHDLとLDLに分類され、LDLが高い状態は動脈硬化のリスク因子となります。健診数値の見方と、飽和脂肪酸を減らし食物繊維を増やす食事習慣のポイント5選を、日本動脈硬化学会ガイドライン(2022年版)をもとに解説します。

コレステロール(HDL・LDL)とは?健康診断の数値の見方と食事で取り組む5つのポイントを解説【2026年版】

コレステロールは細胞膜やホルモンの材料として体に欠かせない脂質ですが、LDL(低密度リポタンパク質)コレステロールが高い状態が続くと動脈硬化のリスク因子となることが知られています。健康診断でLDLや総コレステロールを指摘された場合、まず飽和脂肪酸を減らし食物繊維を増やす食事習慣の見直しが基本的なアプローチです(日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」)。この記事では、HDL・LDL・総コレステロールの違い、健診数値の読み方、そして食事改善の5つのポイントをわかりやすく解説します。

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

コレステロールとは何ですか?体に必要な理由は?

コレステロールは脂質の一種で、体中の細胞膜・ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン・性ホルモンなど)・ビタミンD・胆汁酸の材料として不可欠な成分です。成人の体内には約100〜150gのコレステロールが存在し、そのうち約70〜80%は肝臓で自ら合成され、残りの約20〜30%が食事由来とされています(厚生労働省 e-ヘルスネット「脂質(コレステロール)」)。コレステロール自体は体にとって必須の物質であり、「善玉か悪玉か」はコレステロールを運ぶリポタンパク質の種類(HDLかLDLか)によって区別されます。

HDL・LDL・総コレステロールはどう違いますか?

コレステロールは水に溶けないため、タンパク質と結合したリポタンパク質の形で血液中を移動します。健診では通常LDL・HDL・総コレステロール・中性脂肪(トリグリセライド)の4項目が測定されます。

LDL・HDL・総コレステロールの主な違い
種類 別名 主な役割 値が問題になる場合
LDL-C(低密度リポタンパク質コレステロール) 悪玉コレステロール 肝臓から全身の細胞へコレステロールを運ぶ 過剰になると動脈壁に蓄積して動脈硬化を促進
HDL-C(高密度リポタンパク質コレステロール) 善玉コレステロール 末梢組織の余剰コレステロールを肝臓へ回収 少なすぎると動脈硬化リスクが高まる
総コレステロール(TC) LDL-C+HDL-C+VLDL-C等の合計 高値は脂質異常症の指標の一つ
non-HDL-C 総コレステロール-HDL-Cで算出 動脈硬化性疾患予防の重要な管理指標

健康診断の基準値はどう読めばよいですか?

脂質異常症の診断基準は日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」で定められており、特定健診・特定保健指導でも参照されています。ただし、既往症(糖尿病・冠動脈疾患など)によって管理目標値は異なるため、詳細は医師に相談することが重要です。

脂質異常症の診断基準(日本動脈硬化学会ガイドライン2022年版)
項目 数値(mg/dL) 判定
LDL-C 140以上 高LDLコレステロール血症(脂質異常症)
LDL-C 120〜139 境界域高LDLコレステロール血症(要経過観察)
HDL-C 40未満 低HDLコレステロール血症(リスク因子)
中性脂肪(TG) 150以上(空腹時) 高トリグリセライド血症
non-HDL-C 170以上 高non-HDLコレステロール血症

※特定健診の判定区分は上記と一部異なる場合があります。各健診機関の結果説明書と合わせてご確認ください。

LDLコレステロールが高くなりやすい主な原因は何ですか?

LDL-Cが高くなる要因は食事・生活習慣・遺伝の3つに大別されます。特に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の過剰摂取が食事由来のリスクとして広く知られています(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」)。

LDLコレステロールが高くなりやすい要因
要因の種類 具体例
食事(飽和脂肪酸の過剰) 肉の脂身・バター・ラード・ヤシ油・全脂乳製品の過剰摂取
食事(トランス脂肪酸) 部分水素添加油脂を使った加工食品・スナック菓子
生活習慣 運動不足・喫煙・過体重(BMIが高い状態)
遺伝 家族性高コレステロール血症(FH):若年から著しく高値になる遺伝性疾患
ホルモン変化 女性の閉経後はエストロゲンの低下によりLDL-Cが上昇しやすくなる

食事でコレステロール値を意識するためのポイント5選は?

LDLコレステロール値の管理における食事からのアプローチは、日本動脈硬化学会ガイドラインや厚生労働省の食事摂取基準で推奨されている食事習慣に基づいています。以下の5つのポイントを実践的な目安としてご参照ください。

① 飽和脂肪酸を控え、不飽和脂肪酸に置き換える

脂質の「質」の選択が重要です。バター・ラード・肉の脂身といった飽和脂肪酸を多く含む食品を減らし、オリーブオイルや青魚に多い一価・多価不飽和脂肪酸を積極的に取り入れましょう(→ オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)の解説記事も参照)。

② 水溶性食物繊維を毎食意識する

オーツ麦(β-グルカン)・大麦・こんにゃく・海藻・果物に含まれる水溶性食物繊維は、腸管内でコレステロールや胆汁酸を吸着して体外に排出するとされています(→ 食物繊維(イヌリン・難消化性デキストリン)の解説記事も参照)。

③ 大豆・豆製品を日常的に取り入れる

大豆タンパク質はLDL-Cへの関与が複数の臨床研究で示されており、豆腐・納豆・豆乳を日常の食事に加えることで、動物性タンパク質の一部を置き換えながら食物繊維も同時に摂取できます。

④ 野菜・果物を1日350g以上意識する

カリウム・ポリフェノール・水溶性食物繊維を豊富に含む野菜・果物は、バランスのよい食事の土台となります。厚生労働省「健康日本21(第三次)」でも1日350g以上の野菜摂取が推奨されています(→ ポリフェノールの種類・食品解説も参照)。

⑤ トランス脂肪酸を含む加工食品の摂りすぎを避ける

一部のマーガリン・ショートニング・揚げ物には部分水素添加油脂由来のトランス脂肪酸が含まれる場合があります。食品の成分表示で「部分水素添加油脂」の有無を確認する習慣が有効です。

コレステロール管理を意識した食品選びの目安
食品群 代表例 ポイント
青魚 サバ・イワシ・サンマ・サケ EPA・DHA(多価不飽和脂肪酸)が豊富
大豆製品 豆腐・納豆・豆乳・枝豆 大豆タンパク質・食物繊維を同時に摂取できる
オーツ麦・大麦 オートミール・押し麦ご飯 水溶性食物繊維(β-グルカン)が豊富
野菜・海藻 ほうれん草・わかめ・こんにゃく・きのこ 食物繊維・ポリフェノールをバランスよく
ナッツ類 アーモンド・くるみ 不飽和脂肪酸・植物ステロールを含む(食べ過ぎに注意)
控えたい食品 肉の脂身・バター・加工スナック菓子・揚げ物の多用 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸が多い

食事習慣とあわせてサプリメントをどう位置づけるべきですか?

コレステロール値の管理はあくまで食事・運動・生活習慣の改善が主体です。サプリメントは食生活の補助として位置づけられるものであり、LDLや総コレステロール値への直接的な効果を保証するものではありません。コレステロール値が気になる方や服薬中の方は必ず医師・薬剤師に相談してください。

naturism では食事サポートを目的とした3シリーズを展開しています。いずれもコレステロール値への機能を届出・表示しておらず、食事の楽しみや日々のインナーケアを目的としたラインアップです。

naturism 3シリーズの食品分類・主な配合成分(コレステロールへの届出・機能なし)
製品 食品分類 主な配合成分 コレステロールへの届出
naturism Blue 健康食品(一般食品) 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・食物繊維(イヌリン)・玄米外皮・アロエベラ なし
KOSO in naturism(Pink) 健康食品(一般食品) 穀物麹(W酵素)・植物発酵物・L-カルニチン・アロエベラ・乳酸菌発酵物(植物由来) なし
naturism Premium 機能性表示食品(H975) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン・穀物麹・白インゲンマメ・アロエベラ・サラシアレティキュラータ・発酵紅茶・乳酸菌発酵物 なし(下記参照)

【機能性表示食品 H975 届出表示】
本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンには、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。
本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。

※naturism Premiumの届出機能は「BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす」ことのみです。コレステロール値・中性脂肪・血圧・血糖値への機能は届出されていません。詳しくはnaturism Premium 徹底解説記事をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 卵はコレステロールが高いと聞きますが、食べてはいけませんか?

A. かつては食事由来コレステロールの厳格な制限が推奨されていましたが、厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」では、食事性コレステロールの「目標量(上限値)」の数値設定が見直されました。これは、肝臓が食事由来のコレステロール量を調節するフィードバック機構があり、個人差が大きいためです。ただし、飽和脂肪酸が多い食品は引き続き注意が必要です。卵は1日1〜2個程度を目安に、全体的な食事バランスを重視してください。

Q. HDLコレステロール(善玉)を増やすにはどうすればよいですか?

A. HDL-Cを維持・増加させるためには、①適度な有酸素運動(1日30分程度のウォーキングなど)、②禁煙、③不飽和脂肪酸(オリーブオイル・青魚)の積極的な摂取が有効とされています(日本動脈硬化学会2022年版)。逆にHDL-Cを低下させる要因として、喫煙・過体重・運動不足が挙げられます。

Q. コレステロール値と中性脂肪はどう違いますか?

A. コレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)はどちらも血液中に存在する脂質ですが、役割が異なります。トリグリセライドはエネルギー貯蔵型の脂質で、主に糖質・アルコールの過剰摂取で上昇しやすく、コレステロールは主に細胞膜・ホルモンの材料として機能します。どちらも脂質異常症の診断指標ですが、管理のポイントが一部異なります(→ 中性脂肪の解説記事も参照)。

Q. コレステロール値が高いとメタボリックシンドロームと関係しますか?

A. メタボリックシンドロームの診断基準(日本内科学会・日本動脈硬化学会ほか8学会2005年版)では、腹囲(ウエスト周囲径)の肥満に加えて、中性脂肪高値・HDL-C低値・血圧高値・空腹時血糖高値のうち2項目以上が揃うと診断されます。LDL-Cは診断基準には含まれていませんが、脂質異常症の一つとして動脈硬化リスクと密接に関連します(→ メタボリックシンドロームの解説記事も参照)。

Q. コレステロールの薬(スタチン)を飲んでいる場合、食事改善も必要ですか?

A. 薬物療法と食事習慣の改善は並行して行うことが基本です。スタチン系薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)は肝臓でのコレステロール合成を抑えますが、食事の影響も残ります。担当医・薬剤師の指示のもとで食事改善も継続することが推奨されます。なお、グレープフルーツはスタチン系薬と相互作用が知られているため、服薬中の方は医師・薬剤師にご確認ください。

参考文献・出典

  • 日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「脂質(コレステロール)」
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」(脂質の目標量・食事性コレステロール)
  • 厚生労働省「健康日本21(第三次)」(野菜摂取目標)
  • 消費者庁 機能性表示食品届出データベース(届出番号H975・naturism Premium)

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

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