コーヒーと植物性食品のイメージ

クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)とは?植物性ポリフェノールの基礎知識と食事への上手な取り入れ方を解説【2026年版】

この記事の結論クロロゲン酸はコーヒー・さつまいも・なすに含まれる植物性ポリフェノール。食事からの摂取が基本で機能性表示食品への届出例もあります。naturism全製品には配合していません。

クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)とは?植物性ポリフェノールの基礎知識と食事への上手な取り入れ方を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

クロロゲン酸はコーヒー豆に豊富に含まれる植物性ポリフェノールで、さつまいも・なす・りんごなど身近な食品にも存在します。2026年現在、機能性表示食品への届出例が増加しており研究が進んでいますが、日常の食事から自然に取り入れやすい成分でもあります。本記事では、クロロゲン酸の基礎知識・含有食品・焙煎度との関係・食事への取り入れ方を解説します。

クロロゲン酸とはどんな成分か?ポリフェノールとしての位置づけ

クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、化学的にはヒドロキシケイ皮酸とキナ酸がエステル結合した化合物(ヒドロキシケイ皮酸誘導体)です。コーヒーに特に豊富に含まれることから「コーヒーポリフェノール」とも呼ばれます。カフェオイルキナ酸・ジカフェオイルキナ酸などの複数の異性体が存在し、コーヒーの苦味や渋味の一因ともなっています。

ポリフェノールは植物が紫外線や害虫から自身を守るために合成する色素・苦味成分の総称です。フラボノイド系(アントシアニン・カテキン・ケルセチンなど)と非フラボノイド系に分類され、クロロゲン酸は非フラボノイド系に属します。

クロロゲン酸とその他主要ポリフェノールの分類比較(2026年版)
成分名 分類 主な含有食品 色・味の特徴
クロロゲン酸 ヒドロキシケイ皮酸誘導体(非フラボノイド系) コーヒー・さつまいも・なす 苦味・収れん味
カテキン フラバン-3-オール(フラボノイド系) 緑茶・りんご 渋味
アントシアニン フラボノイド系色素 ブルーベリー・なす・ぶどう 赤〜青紫の色素
ケルセチン フラボノール(フラボノイド系) 玉ねぎ・りんご・ブロッコリー 淡黄色・渋味
レスベラトロール スチルベノイド系(非フラボノイド系) 赤ぶどう・ピーナッツ ほぼ無色
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン フラボノイド系(メトキシ化フラボン) Kaempferia parviflora(タイ産ショウガ科植物) 特徴的な黄色

クロロゲン酸を多く含む食品はどれ?含有量の目安と比較表

クロロゲン酸はコーヒー豆に特に多く含まれます。焙煎前のグリーンコーヒー(生豆)に最も豊富で、焙煎の過程で熱分解が進みます。コーヒー以外では、さつまいも・なす・じゃがいも・りんご・すもも(プルーン)など身近な植物性食品にも含まれています。

クロロゲン酸を含む主な食品と含有量の目安(参考:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版・Clifford et al. 研究データ)
食品名 クロロゲン酸含有量の目安 備考
グリーンコーヒー(生豆) 6,000〜12,000 mg / 100 g 焙煎後と比べ大幅に多い
コーヒー(抽出液) 150〜350 mg / 100 mL 焙煎度・産地により差あり
さつまいも(生) 70〜150 mg / 100 g 皮の近くに多く含まれる。秋が旬
なす(生) 50〜120 mg / 100 g アントシアニンのナスニンも含む
じゃがいも(生) 30〜80 mg / 100 g 芽にはソラニンも含むため除去する
りんご(生) 20〜40 mg / 100 g 皮に多く含まれるため皮ごとが効率的
すもも・プルーン(乾燥) 20〜50 mg / 100 g 乾燥で濃縮される

含有量は産地・分析方法・加工方法によって大きく異なります。上記はあくまで目安です。

コーヒーの焙煎度でクロロゲン酸はどう変わる?

コーヒーのクロロゲン酸含有量は、焙煎度と抽出方法に大きく左右されます。一般的に焙煎が浅いほど(ライトロースト〜シティロースト)クロロゲン酸が多く残り、深煎り(フルシティ〜イタリアンロースト)になるほど熱分解が進んで含有量が減少します(参考:Santos CM et al., Food Chem 2012; Farah A et al., Braz J Plant Physiol 2006)。

コーヒー焙煎度とクロロゲン酸残存傾向の比較
焙煎度 クロロゲン酸の残存傾向 味の特徴
ライトロースト(浅煎り) 比較的多い(研究によっては70%程度残存) 酸味強・苦味少・香り控えめ
ミディアム〜シティロースト(中煎り) 中程度(40〜60%残存の報告あり) 酸味と苦味のバランスが良い
フレンチ〜イタリアンロースト(深煎り) 少ない(30%以下になる場合も) 苦味強・コクあり・香り豊か

なお、コーヒーにはカフェインも含まれます。厚生労働省はカフェインの過剰摂取について注意喚起しており、就寝前や妊娠中・授乳中の方は摂取量に留意することが重要です。クロロゲン酸の摂取のみを目的としてコーヒーを多量に飲むことは推奨されません。

クロロゲン酸に関する研究と機能性表示食品への届出状況

クロロゲン酸を機能性関与成分とした機能性表示食品は、消費者庁の届出情報検索データベース(fld.caa.go.jp)で確認できます(2026年8月時点)。届出表示・対象者・1日摂取量は製品ごとに異なるため、購入前に届出番号で個別に内容を確認することが重要です。

機能性表示食品は、事業者が科学的根拠に基づき消費者庁に届出を行う制度です。消費者庁が審査・許可する特定保健用食品(トクホ)とは仕組みが異なり、届出後60営業日が経過すれば販売可能です(届出制であり許可制ではありません)。

クロロゲン酸と食品・医薬品区分の比較
区分 機能表示の可否 根拠・手続き
機能性表示食品(届出あり) 可(届出表示の範囲内) 事業者責任で消費者庁に届出(届出制)
特定保健用食品(トクホ) 可(許可された表示) 消費者庁の審査・許可が必要(許可制)
健康食品(一般食品) 不可(機能の表示なし) 食品衛生法・景品表示法に準拠。配合事実のみ表示可
医薬品 可(承認された効能・効果) 厚生労働省の製造販売承認(薬機法)

食事でクロロゲン酸を取り入れる5つのポイント

クロロゲン酸は日常の食事から比較的取り入れやすい植物性成分です。以下の5つのポイントを意識すると、食事への組み込みがしやすくなります。

  1. コーヒーは浅煎り〜中煎りを選ぶ:焙煎度が低いほどクロロゲン酸が残存しやすい傾向があります。ただしカフェインへの配慮も忘れずに(厚生労働省参考)。
  2. さつまいもは皮ごと食べる:クロロゲン酸は皮の近くに多く含まれます。蒸し芋・オーブン焼きなど皮ごと調理できる方法がおすすめです。秋の旬食材として今の時季に積極的に活用できます。
  3. なすの煮物・スープは汁ごと食べる:なすのクロロゲン酸は水溶性のため、茹でたり煮込む際に煮汁へ溶け出します。汁ごと食べる料理にすると損失を減らせます。
  4. りんごは皮ごと食べる:りんごのクロロゲン酸は皮に多く含まれます。よく洗ってから皮ごと食べることで効率よく摂取できます。
  5. 多様な植物性食品とバランスよく組み合わせる:特定の成分の単品摂取に偏るよりも、野菜・果物・豆類・全粒穀物など多様な植物性食品を組み合わせた食事パターンが健康的な食習慣の基本です(参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」)。

サプリメントを選ぶ場合の確認ポイントと naturism 3シリーズとの関係

クロロゲン酸を含むサプリメントを選ぶ際には、以下を確認することをおすすめします。

  • 届出番号を消費者庁のデータベース(fld.caa.go.jp)で確認し、届出表示・対象者・1日あたりの摂取量を把握する
  • アレルゲン表示を確認する(特に大豆・小麦・乳などのアレルギーがある方)
  • 持病がある方・医薬品を服用中の方は医療機関に相談してから選ぶ

naturism の3シリーズ(naturism Blue・KOSO in naturism Pink・naturism Premium)はいずれも、クロロゲン酸を配合成分または機能性関与成分として含みません。各シリーズの食品区分と機能性関与成分は下表の通りです。

naturism 3シリーズの食品区分・機能性関与成分の比較
製品名 食品区分 機能性関与成分 主な配合成分(一例)
naturism Blue 健康食品(一般食品) なし 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・イヌリン・玄米外皮・胚芽
KOSO in naturism Pink 健康食品(一般食品) なし 穀物麹(大豆麹・W酵素)・L-カルニチン・植物発酵乾燥粉末・アロエベラ
naturism Premium 機能性表示食品(届出番号 H975) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン 穀物麹(大麦麹)・白インゲンマメ・サラシアレティキュラータ・発酵紅茶・乳酸菌発酵物 他

naturism Premium(届出番号 H975)の届出表示は以下の通りです。

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

※ 本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。

naturism の各シリーズについて詳しくはシリーズ比較ページ、またはサプリメントのラベルの読み方についてはサプリメントのラベルの読み方完全ガイド(2026年版)もあわせてご参照ください。

よくある質問(FAQ)

Q. クロロゲン酸はコーヒー以外の食品から摂れますか?

A. はい、さつまいも・なす・じゃがいも・りんご・すもも(プルーン)などの身近な食品にも含まれています。コーヒーが最も一般的な摂取源ですが、カフェインが気になる方や飲めない方でも食事から取り入れることは可能です。秋の旬食材であるさつまいもは特に取り入れやすい選択肢です。

Q. クロロゲン酸は加熱すると壊れますか?

A. 高温での長時間加熱により一部が分解します。コーヒーの場合、焙煎が深くなるほど含有量が減少する傾向があります。野菜は蒸し調理など短時間の加熱では多くが残存しますが、水溶性のため茹でると煮汁に溶け出します。スープや煮物などで汁ごと食べると効率よく摂取できます。

Q. クロロゲン酸は機能性表示食品として使われていますか?

A. はい、消費者庁の届出情報検索データベース(fld.caa.go.jp)でクロロゲン酸を機能性関与成分とした届出を確認できます(2026年8月時点)。届出表示の内容・対象者・1日の摂取量は製品ごとに異なるため、購入前に届出番号で内容を確認することをおすすめします。

Q. naturism の製品にクロロゲン酸は含まれますか?

A. いいえ、含まれません。naturism Blue・KOSO in naturism Pink・naturism Premium のいずれも、クロロゲン酸を機能性関与成分または配合成分として含みません。naturism Premium(届出番号 H975)の機能性関与成分はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンです。詳しくはよくある質問ページをご覧ください。

Q. クロロゲン酸はポリフェノールとして他の成分と何が違いますか?

A. クロロゲン酸はヒドロキシケイ皮酸誘導体(非フラボノイド系)に属し、カテキンやケルセチンなどのフラボノイド系とは化学構造が異なります。コーヒーに特に豊富で苦味・収れん味の一因となる点が特徴です。同じポリフェノールでも含有食品や化学的性質が異なるため、多様な植物性食品を組み合わせて幅広いポリフェノールを食事から摂ることが推奨されます。

まとめ:クロロゲン酸は食事から取り入れやすい植物性ポリフェノール

クロロゲン酸はコーヒー・さつまいも・なすなど身近な食品に含まれる植物性ポリフェノールです。焙煎度や調理方法で含有量が変わることを知ったうえで、日常の食事に取り入れることが第一歩です。サプリメントを選ぶ際は届出番号を消費者庁DBで確認し、機能の表示・対象者・摂取量を正確に把握したうえで活用してください。ポリフェノールについてさらに詳しく知りたい方はポリフェノールの種類と含有食品【2026年版】、抗炎症の観点では抗炎症食とは?もあわせてご覧ください。

出典・参考情報

  • 消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索 https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/(2026年8月閲覧)
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
  • 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
  • Farah A, Donangelo CM. Phenolic compounds in coffee. Braz J Plant Physiol. 2006;18(1):23-36.
  • Clifford MN, Johnston KL, Knight S, Kuhnert N. Hierarchical scheme for LC-MS(n) identification of chlorogenic acids. J Agric Food Chem. 2003;51(10):2900-11.
  • Santos CM et al. Relationship between roasting conditions, coffee quality and antioxidant potential. Food Chem. 2012.

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

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