ウコン(ターメリック)の根茎と黄色いスパイス粉末

クルクミン(ウコン)とは?2026年に注目されるポリフェノールの基礎知識と食事での正しい取り入れ方を解説【2026年版】

この記事の結論クルクミンはウコン(ターメリック)に含まれるポリフェノールで、抗酸化・抗炎症研究で2026年に注目。日本では健康食品か一部機能性表示食品として販売され、食事ではカレーや炒め物に使える。

クルクミン(ウコン)とは?2026年に注目されるポリフェノールの基礎知識と食事での正しい取り入れ方を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

クルクミンはウコン(ターメリック)の根茎に含まれる黄色いポリフェノール色素です。カレーや料理の香辛料として古くから食用に使われてきた一方、近年は抗酸化・抗炎症に関する研究が蓄積され、2026年の健康食品市場でも注目成分のひとつとなっています。ただし日本では、機能性表示食品としての届出がある製品は限定的であり、「効く」「治す」という主張を自由にできるわけではありません。この記事では、クルクミンの基礎知識から食事への取り入れ方まで、科学的根拠と制度的な枠組みを整理して解説します。

クルクミンとはどのような成分ですか?

クルクミン(curcumin)は、ショウガ科の植物ウコン(Curcuma longa、別名ターメリック)の根茎に含まれるポリフェノールの一種です。クルクミノイド(curcuminoids)と総称される化合物群の主成分であり、ウコン乾燥粉末中の約2〜5%を占めます。

鮮やかな黄色〜オレンジ色の天然色素として食品・調味料・伝統医療に長く利用されてきたほか、2000年代以降は細胞・動物・ヒトを対象にした研究が増加し、2026年現在も基礎研究が活発です。抗酸化作用を持つポリフェノールとして、ポリフェノールの種類と特徴を解説した記事もあわせてご覧ください。

クルクミノイドの種類と構成比はどのくらい?

ウコンには複数のクルクミノイドが含まれており、それぞれ構造と比率が異なります。

ウコンに含まれるクルクミノイド3種の構成比(目安)
成分名 英名 構成比(目安)
クルクミン Curcumin 約77%
デメトキシクルクミン Demethoxycurcumin 約17%
ビスデメトキシクルクミン Bisdemethoxycurcumin 約3〜6%

3種はいずれも脂溶性の色素であり、そのままでは水に溶けにくい性質があります。この「バイオアベイラビリティ(体内吸収率)の低さ」がクルクミン研究の主要課題のひとつとされており、吸収率向上技術への関心が高まっています。

ウコンにはどんな種類があるの?日本市場での違いを解説

日本市場では「ウコン」とひとくくりにされることが多いですが、植物学的には複数の種が流通しています。

日本で流通する主なウコン3種の比較
種類 学名 クルクミン含量(目安) 主な用途
秋ウコン Curcuma longa 3〜5%(高め) 香辛料・健康食品
春ウコン Curcuma aromatica 0.3%以下(低め) 健康食品
紫ウコン(ガジュツ) Curcuma zedoaria 微量 伝統薬用・健康食品

「ターメリック」として香辛料売り場に並ぶのは主に秋ウコン(Curcuma longa)です。クルクミン含量が最も高く、カレー・ライス料理・スムージーなどに利用されます。健康食品市場では3種それぞれが販売されているため、購入時は原材料表示で植物名を確認することをおすすめします。

2026年のクルクミン研究はどこまで進んでいるの?

近年のクルクミン研究は、主に以下の3つの方向性で進んでいます。

  • 抗酸化作用に関する基礎研究:フリーラジカルを中和するポリフェノールとしての試験管・細胞レベルの研究が多数報告されています。ただし、試験管内の結果がヒトに直接当てはまるわけではない点に注意が必要です。
  • 抗炎症との関連研究:NF-κBなどの炎症シグナル経路への影響を検討した細胞・動物実験は2020年代も継続して報告されています。ヒトを対象とした大規模なランダム化比較試験(RCT)は依然として限定的です。
  • バイオアベイラビリティ向上技術の研究:ピペリン(黒コショウ成分)との併用、ミセル化、リン脂質複合体化など、吸収率を高める技術が注目されています(2023〜2026年にNutrients誌・European Journal of Nutrition等に複数の論文掲載)。

Cochrane Library(2025年)のレビューでは、クルクミンの臨床的有効性についての証拠は現時点では確定的ではなく、バイアスリスクの低い大規模RCTが今後必要と評価されています。食品として利用する分には問題ありませんが、「特定の効果がある」と断定するには科学的根拠がまだ不十分な段階です。

慢性炎症と食事の関係については、抗炎症食の解説記事もあわせてご参照ください。

クルクミンを含む食品はどう取り入れると良いの?

クルクミンを食事から摂る場合、ウコン(ターメリック)を使った料理が現実的な方法です。クルクミンは脂溶性のため、油脂と一緒に摂ると吸収率が上がるとされています(動物実験・in vitro研究レベルの知見)。

クルクミンを含む食品・調味料の比較
食品・調味料 クルクミン含量(目安) おすすめの使い方
ターメリック粉末(秋ウコン) 2〜5g中約60〜250mg程度 カレー・炒め物・スープの色づけに
カレー粉(市販品) 配合比率による(数%) 料理の風味付けと色づけに
ターメリックティー / ゴールデンミルク 1杯あたり約30〜100mg程度 ミルクや豆乳と合わせた温かい飲み物に
生ウコン(根茎) 根茎1〜3%程度 薬味・すりおろしてスムージーに

食事でクルクミンを取り入れる際の4つのポイントを整理します。

  1. 油脂と一緒に調理する:脂溶性のクルクミンは、オリーブオイルや植物油と合わせた炒め料理に使うと吸収されやすいとされています。
  2. 黒コショウを加える:黒コショウに含まれるピペリン(piperine)がクルクミンの腸管吸収に影響するとする研究があります。カレー料理にコショウを加える組み合わせは合理的です。
  3. 加熱調理に使いやすい:クルクミンは100℃程度の加熱では比較的安定しており、炒め物や煮込み料理にも活用できます。
  4. 過剰摂取を避ける:食用量(ターメリック小さじ1杯程度/日)では問題ないとされています。サプリメントで大量摂取する場合は製品の摂取目安量を守り、薬を服用中の方は医師・薬剤師にご相談ください。

クルクミンを含む製品の日本の食品区分はどうなっている?

クルクミンは食品として市場に流通していますが、日本の制度上の区分を理解することが重要です。

クルクミン関連製品の日本における食品区分比較
区分 内容 クルクミンの位置づけ
食品・香辛料 ターメリック粉末・料理用香辛料 食用として日常的に利用可能
健康食品(一般食品) 特定の機能を標榜せずに販売 「クルクミン配合」の表示は可。機能の断定はできない
機能性表示食品 消費者庁に届け出た機能性関与成分を含む製品 一部の製品で届出あり(認知機能等・限定的)
栄養機能食品 ビタミン・ミネラルの規格基準内製品 クルクミンは対象外
医薬品 処方箋または薬局での販売 クルクミン自体は医薬品ではない

消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」(2026年8月時点)では、クルクミンを機能性関与成分とする届出が一部確認されていますが、その対象機能は認知機能などに限られており、「腹部の脂肪を減らす」機能での届出は確認されていません。購入前には届出データベースで届出内容を直接ご確認ください。

機能性表示食品の届出制度の詳しい仕組みは、機能性表示食品とは?の解説記事をご覧ください。

naturism 各シリーズとクルクミンはどんな関係ですか?

クルクミンは naturism の全製品(naturism Blue・KOSO in naturism Pink・naturism Premium)には配合されていません。サプリメントを選ぶ際は、原材料表示を必ずご確認ください。

naturism の各製品は、それぞれ異なる特徴を持つ成分を配合しています。

naturism 3シリーズの成分・食品区分とクルクミン配合の比較
製品 食品区分 主な配合素材 クルクミン配合
naturism Blue 健康食品(一般食品) 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・イヌリン・玄米外皮・胚芽・アロエベラ ほか全9素材 なし
KOSO in naturism Pink 健康食品(一般食品) 穀物麹(大豆麹・W酵素)・L-カルニチン・アロエベラ・イヌリン・植物発酵乾燥粉末 ほか全10素材 なし
naturism Premium 機能性表示食品(届出番号 H975) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(機能性関与成分)・穀物麹(大麦麹)・白インゲンマメ・サラシアレティキュラータ・乳酸菌発酵物 ほか全16素材 なし

naturism Premium(機能性表示食品 届出番号 H975)の届出表示

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。

機能性表示食品は届出制であり、消費者庁の許可を受けたものではありません。食生活は、主食・主菜・副菜を基本に食事のバランスを。

  • 対象者:BMIが高めで、腹部の脂肪が気になる成人の方
  • 対象外:未成年者・妊婦(妊娠を計画している方を含む)・授乳中の方
  • 届出対象SKU:7日分(63粒)・20日分(180粒)・100日分(900粒)の3規格。3日分(27粒・小型缶ケース)は機能性表示食品ではありません。

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3シリーズ比較ページでシリーズの違いを確認する

ファイトケミカルとしてのクルクミンの位置づけは?

クルクミンはファイトケミカル(植物性化学物質)のポリフェノール類に分類されます。ポリフェノールの中でもフラボノイド系には分類されず、ジアリールヘプタノイド(diarylheptanoid)という独自の化学構造を持つ点が特徴です。

活性酸素とポリフェノールの関係については、活性酸素と抗酸化食材の選び方を解説した記事もあわせて参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. ウコン(ターメリック)を毎日の食事に使っても問題ありませんか?

食用のターメリック粉末を料理(カレーや炒め物など)に使う通常の量であれば、一般的に食品として問題ないとされています。ただし、胆道系の疾患がある方・薬を服用中の方・妊娠中の方は、摂取前に医師・薬剤師にご相談ください。サプリメントで高濃度を摂取する場合は、製品に記載された1日摂取目安量を守ることが重要です。

Q2. クルクミンは naturism の製品に含まれていますか?

いいえ、naturism Blue・KOSO in naturism Pink・naturism Premium のいずれにも、クルクミン(ウコン由来成分)は配合されていません。各製品の原材料の詳細は商品ページの原材料表示でご確認いただけます。

Q3. クルクミンと黒コショウを一緒に摂るのはなぜ良いとされているのですか?

黒コショウに含まれるピペリン(piperine)という成分が、クルクミンの腸管吸収に関与するとする研究があります(Shoba G et al. Planta Med. 1998等)。食事でカレーに黒コショウを加えるなどの組み合わせは日常的に取り入れやすい工夫です。ただし、特定の疾病予防・治療効果を保証するものではありません。

Q4. ターメリックとウコンは別物ですか?

基本的に同じ植物(Curcuma longa)を指します。日本語では「ウコン」、英語・外来語では「ターメリック」と呼ばれることが多く、香辛料売り場に並ぶカレー用の黄色い粉末も同じ植物の根茎を乾燥・粉末化したものです。製品によって「秋ウコン」「春ウコン」など品種が明示されることもあります。

Q5. 機能性表示食品としてクルクミンの届出はありますか?

消費者庁の機能性表示食品届出データベース(2026年8月時点)では、クルクミンを機能性関与成分とした製品の届出が一部確認されています。主に認知機能を対象とした届出であり、届出内容は製品ごとに異なります。届出情報は消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)でどなたでも検索・確認できます。

出典

  1. 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/(2026年8月参照)
  2. Hewlings SJ, Kalman DS. Curcumin: A Review of Its Effects on Human Health. Foods. 2017;6(10):92. doi:10.3390/foods6100092
  3. Anand P et al. Bioavailability of Curcumin: Problems and Promises. Mol Pharm. 2007;4(6):807-818. doi:10.1021/mp700113r
  4. Shoba G et al. Influence of piperine on the pharmacokinetics of curcumin in animals and human volunteers. Planta Med. 1998;64(4):353-356.
  5. 厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業 eJIM「ターメリック」https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/19.html(2024年更新)

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

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