サラシアレティキュラータの植物素材と食品区分の解説

サラシアレティキュラータとは?アーユルヴェーダ由来の植物素材の基礎知識と食事への正しい取り入れ方を解説【2026年版】

この記事の結論サラシアレティキュラータはアーユルヴェーダ由来の植物素材。サプリメント原料として流通しており、機能性表示食品制度での位置づけを確認することが選び方の第一歩です。

サラシアレティキュラータとは?アーユルヴェーダ由来の植物素材の基礎知識と食事への正しい取り入れ方を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

サラシアレティキュラータ(Salacia reticulata)は、インド・スリランカを原産とするニシキギ科の植物で、アーユルヴェーダ(インドの伝統的な植物利用体系)において長年活用されてきた素材です。近年は食品・サプリメントの原料として国内外で研究が進んでおり、2026年現在、日本の食品市場でもサラシアを原材料に用いた健康食品・サプリメントが流通しています。本記事では、サラシアレティキュラータの植物学的な特徴・含まれる主な化学成分・日本での食品としての位置づけ・食事への正しい取り入れ方を、消費者庁の制度をもとに中立的に解説します。

Q. サラシアレティキュラータとはどんな植物?

サラシアレティキュラータはニシキギ科(Celastraceae)サラシア属に分類される常緑性のつる植物です。インドとスリランカを中心に、ミャンマー・タイなどの熱帯〜亜熱帯地域に自生し、樹高は通常2〜5メートル程度に達します。

アーユルヴェーダでは「コタラヒンブトゥ(Kotala Himbutu)」という名称で呼ばれることがあり、植物の樹皮・根・茎が伝統的な植物素材として記録されています。ただし、伝統的使用の記録はあくまで歴史的背景の紹介であり、現代の科学的な有効性の証明とは区別して理解する必要があります。

日本では「サラシア」または「コタラヒンブツ」という表記でも流通しており、近縁種の Salacia oblonga(サラシア・オブロンガ)や Salacia chinensis(サラシア・キネンシス)とあわせて「サラシア属植物」として研究が行われています。いずれの種も、製品に使用される場合は学名・部位・加工方法が異なることがあるため、ラベルの原材料名を確認することが重要です。

Q. サラシアに含まれる主な化学成分は何か?

サラシアレティキュラータには、以下のような化学成分が含まれることが研究で報告されています。これらの成分に関する研究は国内外の研究者によって行われていますが、含まれているだけで特定の機能を断定できるものではありません(消費者庁 機能性表示食品制度および薬機法の範囲内で判断が必要です)。

  • サラシノール(Salacinol):サラシア属植物に特徴的な硫黄含有環状ポリオールの一種。1990年代に国内の研究グループがその化学構造を解析したことで国際的に注目されるようになりました。植物の茎や根に多く含まれることが報告されています。
  • コタラノール(Kotalanol):同様に硫黄含有環状構造(チオシュガー)を持つ化合物の一種。サラシア属植物の特徴的な化学成分として、複数の学術論文で報告されています。
  • マンギフェリン(Mangiferin):C-グルコシルキサントン系のポリフェノールの一種。マンゴーをはじめ複数の植物に含まれることが知られており、サラシア属植物の葉部にも含まれることが報告されています。

日本国内では、これらの成分を含むサラシア由来原料が、機能性表示食品の届出や特定保健用食品(トクホ)の関与成分として一部で使用されています。ただし、届出・許可を受けた製品が表示できる機能は、その製品の届出内容に限定されます。手にとった製品がどの区分かを確認することが、正しい選び方の基本です。

サラシアレティキュラータと関連植物素材の比較

サラシアレティキュラータは、食品市場でよく見かける他の植物由来素材とどう異なるのでしょうか。下表では、naturism Premiumの配合成分でもある植物素材4種を比較しています。

サラシアレティキュラータと関連植物素材の特徴比較
比較項目 サラシアレティキュラータ ブラックジンジャー(Kaempferia parviflora) ハトムギ 白インゲンマメ
科名 ニシキギ科 ショウガ科 イネ科 マメ科
主な原産地 インド・スリランカ タイ・東南アジア 東アジア 中南米
伝統的な使用体系 アーユルヴェーダ(インド) タイ伝統医学 漢方(ヨクイニン)・食品全般 食品全般(豆類)
日本での一般的な食品区分 一般食品(健康食品の原材料) 機能性関与成分として届出可能 一般食品・生薬(ヨクイニン) 一般食品(豆類・食品素材)
naturism Premiumへの配合 ◯(配合成分16種のうちの1つ) ◯(機能性関与成分:ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン) ◯(配合成分16種のうちの1つ) ◯(配合成分16種のうちの1つ)

出典:植物の科名・原産地は Mabberley's Plant-Book 4th ed.(2017)等を参考に作成。naturism Premiumの配合成分は brand_facts.json(2026年8月時点)に基づきます。食品区分は各製品の届出・表示によって異なります。

上表のとおり、ブラックジンジャーは naturism Premium の機能性関与成分として届け出られている成分ですが、サラシアレティキュラータ・ハトムギ・白インゲンマメは配合素材の一つとして使用されており、H975の届出機能とは区別されます。

Q. 日本でのサラシアの食品・サプリメントとしての位置づけは?

現在の日本の食品制度において、サラシアを原材料に用いた製品は主に以下の3つの区分で流通しています。

  • 一般食品・健康食品:機能の表示なしに販売できる食品カテゴリです。錠剤・カプセル形状のサプリメントも販売可能ですが、「◯◯に効く」「血糖値の上昇をゆるやかにする」などの特定の機能を表示・標榜することはできません。
  • 機能性表示食品(届出制):消費者庁の届出データベースに届出書を提出し、受理された場合に届出内容の機能を表示できる食品区分です。サラシア由来成分を機能性関与成分とした届出事例も国内に複数存在しますが、その機能はその製品固有の届出内容に基づくものであり、全てのサラシア含有製品が同じ機能を主張できるわけではありません。
  • 特定保健用食品(トクホ):消費者庁が個別に許可する食品区分です。関与成分としてサラシア由来成分を使用したトクホ製品が存在します(消費者庁「特定保健用食品データベース」参照)。

製品を選ぶ際は、商品パッケージに「届出番号」(例: H975)や「機能性表示食品」の記載があるかを確認することが重要です。記載がない場合は一般食品(健康食品)として分類されます。食品区分の読み方については 「機能性関与成分」とは?届出番号の読み方を消費者庁DBで徹底解説 も参考にしてください。

Q. naturism Premium にサラシアレティキュラータは配合されている?機能性関与成分は何か?

naturism Premium の原材料名には、サラシアレティキュラータが含まれています(全16素材のうちの一種)。ただし、naturism Premium(届出番号H975)の機能性関与成分は「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」であり、サラシアレティキュラータは機能性関与成分ではありません。

機能性表示食品の制度では、製品に機能として表示できるのは届出内容に記載された機能性関与成分の機能のみです。naturism Premium(H975)の届出表示は以下の正文のとおりです。

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

※ 本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。

※ BMIが高めで腹部の脂肪が気になる方が対象です。未成年者・妊婦(妊娠を計画している方を含む)・授乳中の方は対象外です。機能性表示食品は届出制であり、消費者庁が許可・認定した食品ではありません。

サラシアレティキュラータはPremiumの16配合素材の一種として使用されており、H975の届出機能はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンに帰属しています。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの詳細は ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの解説記事 をご覧ください。naturism Premium 全体の詳細は naturism Premium 商品ページ で確認できます。

Q. サラシア配合サプリを選ぶ際の確認ポイントは? 3シリーズ比較

自分にあった製品を選ぶには、「その製品の食品区分は何か」「機能性関与成分は何か」を確認することが基本です。下表は naturism の3シリーズとサラシアレティキュラータ配合の関係を整理したものです。

naturism 3シリーズとサラシアレティキュラータ配合状況の比較
項目 naturism Blue KOSO in naturism Pink naturism Premium
食品分類 健康食品(一般食品) 健康食品(一般食品) 機能性表示食品(届出番号H975)
サラシアレティキュラータ配合 ◯(16配合素材のうちの1つ)
機能性関与成分 なし(健康食品) なし(健康食品) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
届出機能(H975) なし なし H975届出表示(上記「naturism Premium にサラシアレティキュラータは配合されている?」欄の正文を参照)
主な配合素材 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・イヌリン等9素材 穀物麹(W酵素)・L-カルニチン・イヌリン等10素材 ブラックジンジャー・穀物麹・サラシアレティキュラータ等16素材
摂取目安 食事の種類に合わせて1日6粒の範囲で配分 1日6粒の範囲で配分 食直前に1回3〜4粒(7日分63粒・20日分180粒・100日分900粒が機能性表示食品の対象規格)

出典:naturism brand_facts.json(2026年8月24日更新)に基づき作成。配合素材数・アレルゲン・摂取目安は商品パッケージ原材料名表示およびPDPでご確認ください。

なお、naturism Blue・KOSO in naturism Pink は健康食品(一般食品)であるため、特定の身体機能への作用は表示・標榜していません。食事を楽しみたい方の食事サポートを目的とした製品として位置づけられています。

Q. サラシアを食事・サプリとして日常に取り入れるには?

サラシアを食事や生活習慣に取り入れる主な方法は以下の3つです。いずれの場合も、食品として販売されているものについては主食・主菜・副菜を基本とした食事バランスを整えたうえで補助的に活用することが基本です(厚生労働省・農林水産省「食事バランスガイド」)。

  1. サラシア茶(コタラヒンブツ茶)として摂取する:サラシア属植物の茎・根を乾燥させたものをお茶として煮出す方法です。ノンカフェインで活用しやすく、市販品として茶葉・ティーバッグ形式で流通しています。
  2. サプリメント(錠剤・カプセル)として活用する:サラシア抽出物を含む健康食品・機能性表示食品が流通しています。製品選びの際は、機能性表示食品か一般食品かを確認し、届出内容の機能と自分の目的が合っているかを照合しましょう。
  3. 多素材配合サプリの原材料として確認する:naturism Premiumのように複数素材を配合したサプリメントの原材料名を確認する方法です。サラシアレティキュラータが含まれているかどうかは、商品パッケージの原材料名表示で確認できます。

食事を基本としたうえでサプリメントを補助的に活用したい方は、サプリを飲むタイミングの基本ガイド も参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. サラシアは naturism Premium の「機能性関与成分」ですか?

いいえ。naturism Premium(届出番号H975)の機能性関与成分は「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」です。サラシアレティキュラータは16の配合素材のうちの一つとして使用されていますが、H975の届出において機能を帰属させる機能性関与成分ではありません。機能性表示食品の機能は、届出内容に登録された機能性関与成分に限定されます(消費者庁 機能性表示食品制度)。

Q2. サラシアレティキュラータとサラシア・オブロンガはどう違う?

いずれもニシキギ科サラシア属に分類される植物ですが、別の種です。サラシアレティキュラータ(Salacia reticulata)はスリランカ・南インドの固有種であるのに対し、サラシア・オブロンガ(Salacia oblonga)はより広い地域に分布します。成分組成に差異があると報告されており、製品に使用されている場合は学名まで確認することをおすすめします。

Q3. サラシアを含む食品はどんな方が摂取を避けるべき?

一般食品(健康食品)として販売されているサラシア含有食品については、特定の禁忌が定められているものではありませんが、疾病の治療中・服薬中の方・妊婦・授乳中の方については医療機関にご相談のうえで判断することを推奨します。機能性表示食品や特定保健用食品として販売されているサラシア含有製品の場合は、その製品の届出書・パッケージに記載された注意事項を必ずご確認ください。

Q4. naturism Premium にはサラシアのほかにどんな素材が配合されている?

naturism Premium には全16種類の素材が配合されています(穀物麹・イヌリン・デキストリン・白インゲンマメ・アロエベラ・サンザシ・ウーロン茶・アマチャヅル・パパイヤ・ブラックジンジャー・ケイシ・L-カルニチン・サラシアレティキュラータ・ハトムギ・発酵紅茶・乳酸菌発酵物)。このうち機能性関与成分として届け出られているのはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンのみです。ハトムギについては ハトムギ(ヨクイニン)解説記事 もあわせてご参照ください。

出典

  • 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/(届出番号H975、2026年確認)
  • 消費者庁「特定保健用食品データベース」https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_use/tokuho/(2026年確認)
  • 消費者庁「機能性表示食品制度の概要」https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims/(2026年確認)
  • 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品の安全性・有効性情報(HFNet)」https://hfnet.nibiohn.go.jp/(2026年確認)
  • 厚生労働省・農林水産省「食事バランスガイド」https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html(2026年確認)

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

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