「体脂肪率」と「BMI」はどう違う?測定の意味と健康管理への活かし方を解説
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「体脂肪率」と「BMI」はどう違う?測定の意味と健康管理への活かし方を解説
体脂肪率とBMIは、どちらも体型・肥満の評価に使われる指標ですが、測定する内容がまったく異なります。BMIは体重と身長だけで計算する「体格指数」であり、体内の脂肪量そのものは反映しません。一方、体脂肪率は体重に占める脂肪組織の割合を直接示す指標です。健診や日常の体型管理でこれらの数値を正しく活かすには、両方の意味と限界を理解したうえで使い分けることが大切です。
監修:管理薬剤師 岩崎喜代美
この記事でわかること
- BMIと体脂肪率がそれぞれ何を測定しているか
- BMI・体脂肪率の計算式と性別・年代別の基準値
- BMIが正常でも体脂肪率が高い「隠れ肥満」の仕組みと原因
- 家庭用体組成計で体脂肪率を正確に測るための注意点
- BMIが高めの方向けの機能性表示食品の考え方
- 食事から体型を意識するための5つのポイント
体脂肪率とBMIはそれぞれ何を測っているのか?
BMI(Body Mass Index)は、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値で、体格の大きさを示す国際的な指標です。計算のみで求められるため手軽ですが、体内の脂肪量と筋肉量は直接反映されません。体脂肪率は体重全体に占める脂肪組織の割合(%)を示し、脂肪量そのものを評価します。
たとえば、筋肉量の多いアスリートはBMIが高くなることがあります。しかし体脂肪率は低いため、肥満ではありません。逆に、体重・BMIが正常範囲内でありながら筋肉量が少なく体脂肪率が高い状態、いわゆる「隠れ肥満(正常体重肥満)」も存在します。健康管理を深めるには、この2指標の役割の違いを押さえておくことが第一歩です。
BMIの計算式と判定基準はどうなっているのか?
BMIの計算式は「体重(kg)÷身長(m)²」です。例として、身長160cm・体重60kgの場合は BMI=60÷(1.60)²≒23.4 となります。日本肥満学会(JASSO)は「肥満症診療ガイドライン2022」において、BMI25以上を「肥満」と定義しています。
| BMI値 | 判定 | 備考 |
|---|---|---|
| 18.5未満 | 低体重(やせ) | 栄養不足・骨密度低下のリスクに注意 |
| 18.5〜24.9 | 普通体重 | 生活習慣病リスクが最も低い範囲 |
| 25.0〜29.9 | 肥満(1度) | 医師への相談が推奨される目安 |
| 30.0〜34.9 | 肥満(2度) | |
| 35.0〜39.9 | 肥満(3度) | 高度肥満 |
| 40.0以上 | 肥満(4度) | 高度肥満 |
WHO(世界保健機関)のアジア太平洋地域向け報告書(2000年)では、アジア人は欧米人と比べて低いBMI値でも生活習慣病リスクが高まる傾向があるとされており、BMI23以上をオーバーウェイトと位置づけています。日常の健康管理では、日本肥満学会基準の「BMI25」を目安にしながらも、体脂肪量を併せて確認することが望ましいといえます。
体脂肪率の基準値は年代・性別でどう変わるのか?
体脂肪率の「適正範囲」は性別と年代によって異なります。日本肥満学会の基準では、男性25%以上・女性30%以上を「肥満」と判定します。以下の表は、一般的な目安として参照されている年代別の標準範囲と肥満域です。
| 年代 | 男性・標準範囲 | 女性・標準範囲 | 男性・肥満域 | 女性・肥満域 |
|---|---|---|---|---|
| 20〜29歳 | 14〜20% | 17〜24% | 25%以上 | 30%以上 |
| 30〜39歳 | 15〜21% | 18〜25% | 25%以上 | 30%以上 |
| 40〜49歳 | 16〜22% | 19〜27% | 25%以上 | 30%以上 |
| 50歳以上 | 17〜23% | 20〜28% | 25%以上 | 30%以上 |
加齢に伴い体組成は変化します。一般的に40代以降は筋肉量(除脂肪量)が年0.5〜1%程度低下するとされており、体重が変わらなくても体脂肪率が少しずつ上昇する傾向があります。これは「サルコペニア(加齢性筋肉減少症)」と関連します。筋肉量の維持には、適度な運動と十分なタンパク質摂取が欠かせません。
BMIが正常なのに体脂肪率が高い「隠れ肥満」とはどういう状態か?
隠れ肥満(正常体重肥満・Normal Weight Obesity)とは、BMIが18.5〜24.9の正常範囲内でありながら、体脂肪率が肥満基準(男性25%以上・女性30%以上)を超えている状態です。特に運動不足・食事の質が低い場合や、加齢によって筋肉が減少した場合に起こりやすいとされています。
体重が同じ60kgであっても、筋肉量が多い人と脂肪量が多い人では体脂肪率がまったく異なります。国内外の研究では、正常体重肥満は血圧・血糖・脂質など代謝関連のリスクが高まる可能性があると指摘されています(日本肥満学会 2022年)。特定健診(メタボ健診)に腹囲測定が加えられているのも、BMIだけでは体組成の実態が把握しきれないことへの対応といえます。
BMIと体脂肪率、それぞれどんな場面で使えばよいのか?
健康管理の目的に応じて、両指標の使い分けが有効です。BMIは健診・研究で広く使われる「体格の比較指標」として適しており、体脂肪率は個人の体組成を詳しく把握するのに役立ちます。以下の比較表を参考にしてください。
| 比較項目 | BMI | 体脂肪率 |
|---|---|---|
| 測定・計算方法 | 体重÷身長²(計算のみ) | 体組成計・DXA・水中体重法など |
| 脂肪量の把握 | できない | できる |
| 筋肉量の考慮 | なし | あり |
| 機器・コスト | 不要(計算のみ) | 体組成計が必要(家庭用1万円〜) |
| 特定健診での活用 | あり(標準体重の算出等) | 腹囲と組み合わせて補完的に使用 |
| 精度の限界 | 筋肉量・体組成は反映されない | インピーダンス法は水分状態で変動しやすい |
| 機能性表示食品の対象基準例 | BMIが高めの方(H975など) | 届出内容によって異なる |
日常的には「BMIで大まかな肥満の有無を確認し、体組成計があれば体脂肪率でより詳しく体組成の変化を把握する」という使い分けが実用的です。
家庭で体脂肪率を測る際の注意点は何か?
市販の体組成計(家庭用インピーダンス計)は、体内に微弱な電流を流して電気抵抗値から体組成を推定する機器です。手軽ですが、測定値は食事・水分量・入浴・運動のタイミングによって変動しやすいという特性があります。
- 食事・飲水の2時間後以降に測ると数値が安定しやすい
- 毎日同じ時間帯(起床後・排泄後など)に測定することで変化の傾向が追いやすい
- 入浴直後・激しい運動後は体内水分量が変動するため数値がずれやすい
- DEXA(二重エネルギーX線吸収測定法)や水中体重法は精度が高いが、医療機関・専門施設でしか測定できない
一時点の絶対値に一喜一憂するよりも、同一条件で測定した数値の「変化の傾向」を継続的に観察することが、体組成管理では重要です。
BMIが高めの方向けに届出された機能性表示食品とはどのようなものか?
機能性表示食品は、科学的根拠(系統的レビュー等)をもとに消費者庁へ届出をおこなった食品のみが、法定の機能を表示できる食品区分です(届出制・消費者庁)。なお、機能性表示食品は消費者庁が審査・許可する制度ではなく、事業者が届出をおこない、消費者庁への受理をもって表示が認められる仕組みです。
BMIに言及した届出表示を持つ製品の一例として、naturism Premium(届出番号 H975)があります。届出表示の正文は以下のとおりです。
「本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンには、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。」
※本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
対象となるのは「BMIが高めで、腹部の脂肪が気になる方」です。未成年者・妊婦・授乳中の方は対象外とされています。機能性表示食品は「食品」の区分であり、食事・生活習慣の改善を前提とした補助的な位置づけであることを念頭に置いてください。
食事から体型管理を意識する5つのポイント
BMIや体脂肪率を良好な状態に保つ基本は、食事習慣の見直しにあります。以下のポイントを日常に取り入れてみましょう。
- 主食・主菜・副菜のバランスを整える:炭水化物・タンパク質・食物繊維・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることが体組成管理の土台です。
- タンパク質を意識的に確保する:加齢による筋肉量低下(サルコペニア)を防ぐため、毎食に魚・肉・大豆・卵・乳製品などタンパク質源を取り入れることが推奨されます(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」参照)。
- 食べる順番と速度を意識する:野菜・タンパク質を先に食べ、ゆっくりよく噛むことで、食後血糖の急上昇を緩やかにしやすくなります。
- 夏の食欲低下に早めに対処する:夏は消化機能が低下しやすく、炭水化物偏重になりがちです。スープや発酵食品を活用し、タンパク質・ビタミン・ミネラルの不足を意識して補いましょう。
- 食事と生活習慣の両面から見直す:睡眠不足・ストレス・運動不足は体組成に影響します。食事改善と並行して、生活全体の質を見直すことが体型管理の近道です。
naturism 3製品の食品区分と主な成分比較
| 製品名 | 食品区分 | 主な配合素材 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| naturism Blue | 健康食品(一般食品) | 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・食物繊維(イヌリン)・玄米外皮・胚芽・アロエベラ | 食事を楽しみたい方の食事サポート。人工香料・着色料・保存料不使用。 |
| naturism Pink(KOSO) | 健康食品(一般食品) | 穀物麹(W酵素)・植物発酵物・L-カルニチン・アロエベラ・乳酸菌発酵物(植物由来) | 酵素もインナーケアも意識したい方の食事サポート。 |
| naturism Premium | 機能性表示食品(H975) | ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(機能性関与成分)・穀物麹・白インゲンマメ・アロエベラ・サラシアレティキュラータ・発酵紅茶・乳酸菌発酵物 | BMIが高めで腹部の脂肪が気になる方向けの機能性表示食品。 |
※ naturism Blue・Pinkは健康食品(一般食品)のため、身体への効果・効能の表示はありません。
よくある質問(FAQ)
Q1. BMIと体脂肪率はどちらを優先して確認すればよいですか?
A. 健診や比較の場面ではBMIが広く使われており、計算だけで求められる手軽さがあります。自宅に体組成計がある場合は体脂肪率も参考にすることで、筋肉量や体組成の変化をより詳しく把握できます。どちらか一方ではなく、両方の変化を定期的に記録しておくことが推奨されます。
Q2. 体重が変わらないのに体脂肪率が上がることはありますか?
A. あります。加齢によって筋肉量(除脂肪量)が減少すると、体重が変わらなくても体脂肪率は上昇します。これはサルコペニアと関連した変化で、40代以降に起こりやすい傾向があります。適度な運動(とくに筋肉に負荷をかける運動)と十分なタンパク質摂取が、筋肉量の維持に役立ちます。
Q3. BMIが25未満なのに「肥満」と指摘されることはありますか?
A. あります。BMIは体格の指標であり、体脂肪量を直接反映しません。BMIが正常範囲(18.5〜24.9)内でも体脂肪率が男性25%・女性30%以上であれば、「正常体重肥満(隠れ肥満)」と評価されることがあります。運動不足や食事の偏りによって筋肉量が少なく脂肪量が多い方に見られる傾向です。
Q4. 機能性表示食品を利用するとBMIや体脂肪率は変わりますか?
A. 機能性表示食品はあくまで食品です。naturism Premium(H975)の届出表示は「BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています」というものです。本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食事・運動習慣の改善を前提とした補助的な位置づけとなります。利用前に食事や生活習慣全体を見直すことが基本です。
Q5. 家庭用体組成計の数値はどれくらい信頼できますか?
A. 家庭用インピーダンス計は体内水分量の変動によって測定値が変わりやすく、絶対値の精度はDEXAや水中体重法に比べると低いといわれています。ただし、同一条件(同時間帯・同食事状況)で継続的に測定することで、体組成の「変化の傾向」を把握する用途には有用です。
参考・出典
- 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」(2022年,日本肥満学会)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(2024年,厚生労働省)
- 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」届出番号H975(消費者庁届出データベース,2024年確認)
- WHO Western Pacific Region「The Asia-Pacific Perspective: Redefining Obesity and its Treatment」(2000年,WHO/IASO/IOTF)
監修体制
本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。


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