緑茶の茶葉と淹れたての煎茶

緑茶カテキン(EGCG)とは?抗酸化ポリフェノールの基礎知識と食事での正しい取り入れ方を解説【2026年版】

この記事の結論緑茶カテキンの主成分EGCGは緑茶(不発酵茶)に多く含まれるフラボノイドの一種。烏龍茶の重合ポリフェノールとは成分が異なり、食事でのお茶習慣から摂取できる。

緑茶カテキン(EGCG)とは?抗酸化ポリフェノールの基礎知識と食事での正しい取り入れ方を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

緑茶カテキンの主成分であるエピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶(チャノキ:Camellia sinensis)の葉に含まれるフラバン-3-オール型フラボノイドの一種です。日本では古くから茶として親しまれてきた食品成分として国内外で研究が行われており、日常のお茶習慣に取り入れやすいポリフェノール素材として知られています。本記事では、EGCGを含む緑茶カテキンの基礎知識・食品別の含有量・日本の食品区分・食事での正しい取り入れ方をわかりやすく整理します。

緑茶カテキン(EGCG)とはどのような成分なのか?

緑茶カテキンとは、緑茶(不発酵茶)の茶葉に含まれるポリフェノール化合物の総称です。苦みや渋みの主な成分であり、代表的なものに次の4種類があります(農林水産省・食品に含まれるポリフェノール関連資料参照)。

緑茶の主なカテキン4種の比較
成分名 略称 含有割合の目安(煎茶中) 主な特徴
エピガロカテキンガレート EGCG 最多(全カテキン類の50〜60%程度) 抗酸化活性が最も高いとされる主成分
エピガロカテキン EGC 約20〜25% 苦み・渋みの一因
エピカテキンガレート ECG 約10〜15% ガレート型カテキンの一種
エピカテキン EC 約5〜10% 苦みが比較的少なめ

ポリフェノールの分類においてカテキン類は「フラボノイド → フラバン-3-オール」に分類されます。EGCGは煎茶1杯(浸出液150mL)に平均50〜120mg程度含まれると推算されており(茶業技術研究資料を参照)、国内外の大学や研究機関で多くの基礎研究・臨床研究が行われてきた成分です。

緑茶・お茶の種類によってカテキン含有量はどう変わる?

同じチャノキの茶葉でも、製造工程(発酵度)によってカテキン含有量は大きく異なります。緑茶は茶葉を加熱(蒸熱または釜炒り)して発酵を止めるのに対し、烏龍茶は半発酵、紅茶は完全発酵して製造されます。以下は浸出液100mL当たりの目安値です(文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」茶類および関連資料参照)。

お茶の種類別カテキン・ポリフェノール含有傾向の比較(浸出液100mL当たり・概算)
種類 製法(発酵度) カテキン類の目安 備考
玉露 不発酵(遮光栽培) 90〜120mg程度 旨み成分テアニンも豊富
煎茶 不発酵 70〜100mg程度 最も一般的な緑茶
抹茶 不発酵(石臼挽き粉末) 茶葉ごと摂取するため多い傾向 茶碗1杯(2g程度使用)で茶葉の成分を丸ごと摂取
ほうじ茶 不発酵(高温焙煎) 20〜30mg程度(焙煎でカテキンが減少) 香ばしい風味・カフェインも低め
烏龍茶(半発酵茶) 半発酵(発酵度15〜70%程度) 30〜60mg程度(重合ポリフェノールに変化) ウーロン茶ポリフェノール(重合カテキン等)が主成分に変化
紅茶(発酵茶) 完全発酵 少量(テアフラビン・テアルビジンに変化) 茶色の色素の正体がこれらの重合成分

発酵度が高くなるほど緑茶由来のEGCGは減少します。烏龍茶では「重合ポリフェノール(ウーロン茶ポリフェノール)」に、紅茶では「テアフラビン・テアルビジン」に変化するため、同じチャノキ由来でも成分が大きく異なります。この違いが烏龍茶・黒烏龍茶のポリフェノールと緑茶カテキン(EGCG)が別の成分として扱われる理由です。

日本の食品区分と研究状況はどうなっている?

日本国内での緑茶カテキン(EGCG)に関わる食品区分は以下のとおりです(消費者庁「機能性表示食品届出情報」・特定保健用食品(トクホ)データベース参照)。

緑茶カテキンに関連する日本の食品区分比較
食品区分 根拠の性質 カテキン関連の主な例
一般食品(緑茶・茶飲料) なし(機能を標榜不可) 市販の緑茶葉・ペットボトル緑茶
特定保健用食品(トクホ) 消費者庁の個別許可 脂肪の吸収に関わる表示の許可を受けた特定製品
機能性表示食品 企業が消費者庁へ届出 届出内容・機能は製品ごとに異なる(要確認)

食品安全委員会は、緑茶抽出物(カテキン類)をサプリメントとして大量摂取した際の安全性評価を実施しており、通常の飲用量(1日数杯の緑茶)は問題ないとされる一方、高濃度カテキンサプリメントの大量摂取には消化器系への影響が指摘されています(食品安全委員会「緑茶抽出物に関するリスク評価」参照)。サプリメントを選ぶ場合は、機能性表示食品であれば消費者庁届出データベースで届出番号・摂取目安量を必ず確認することが重要です。

緑茶カテキン(EGCG)と黒烏龍茶ポリフェノールはどう違う?

「お茶のポリフェノール」としてまとめられやすい2成分ですが、由来・化学構造・研究の方向性が異なります。

緑茶カテキン(EGCG)と黒烏龍茶ポリフェノールの主な違い
項目 緑茶カテキン(EGCG) 黒烏龍茶ポリフェノール
原料となるお茶 緑茶(不発酵茶) 烏龍茶(半発酵茶)
主な成分 EGCG・EGC・ECG・EC(モノマー型カテキン) 重合ポリフェノール(ウーロン茶テアフラビン等)
発酵処理 なし(加熱で発酵を止める) 半発酵(酵素反応でカテキンが重合)
色・風味 緑色・渋み・苦み 茶褐色・まろやかな渋み
naturism への配合状況 非配合(全製品) naturism Blue に配合(健康食品・身体変化標榜なし)

naturism Blue には黒烏龍茶ポリフェノール(ウーロン茶由来)が配合されていますが、これは緑茶カテキン(EGCG)とは化学的に異なる成分です。EGCG(緑茶カテキン)はnaturismのいずれの製品にも配合されていません。

日常の食事で緑茶カテキンを取り入れる5つのポイント

食事の中でEGCGを含む緑茶カテキンを摂るには、日々のお茶の飲み方を少し工夫するのが現実的なアプローチです。

  1. お湯の温度は70〜80℃を目安に:90℃以上の高温では渋み・苦みが強くなり旨味(テアニン)が出にくい。70〜80℃程度でゆっくり浸出するとカテキンとテアニンのバランスが取りやすい。
  2. 1日3〜4杯程度を継続する:煎茶150mLを1日3〜4杯程度を目安に習慣化するのが継続しやすい飲み方。通常の飲用量の範囲では一般的に問題ないとされている。
  3. 抹茶を料理・飲み物に活用する:抹茶は茶葉ごと粉末で摂取するため茶成分を丸ごと取り込める。ヨーグルト・スムージー・デザートへの活用が2025〜2026年のフードトレンドとして広まっている。
  4. 就寝前はほうじ茶や番茶を選ぶ:焙煎によりカテキンが分解されているほうじ茶はカフェインが低め。カフェインの摂取量を気にする夕方・夜間の飲用に向いている。個人差があるため自分に合う量・タイミングを確認することが大切。
  5. サプリメントは届出情報を確認してから選ぶ:高濃度カテキンサプリを検討する場合、機能性表示食品であれば消費者庁の届出データベース(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)で届出番号・摂取目安量・機能性関与成分を確認する。食品安全委員会の注意喚起(大量摂取時のリスク)を念頭に置く。

naturism 3シリーズとカテキン・ポリフェノールの配合状況

お茶系ポリフェノールとサプリメントの関係について、naturism 3シリーズの成分配合状況を整理します。

naturism 3シリーズの成分比較(お茶系ポリフェノール・食品区分)
項目 naturism Blue KOSO in naturism Pink naturism Premium
食品区分 健康食品(一般食品) 健康食品(一般食品) 機能性表示食品(届出番号 H975)
お茶系成分 黒烏龍茶ポリフェノール配合
(ウーロン茶由来・身体変化標榜なし)
ウーロン茶配合
(健康食品・身体変化標榜なし)
ウーロン茶配合(16素材の1つ)
緑茶カテキン(EGCG) 非配合 非配合 非配合
機能性関与成分 なし(健康食品) なし(健康食品) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン
H975届出表示 — — 本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

naturism Premiumは機能性表示食品(届出番号H975)です。機能性関与成分はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンであり、緑茶カテキン(EGCG)とは異なる成分です。本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。naturismの全3製品においてEGCGに関する機能性表示はありません。

3シリーズの成分・選び方の詳細はシリーズ比較ページをご覧ください。また、緑茶ポリフェノールとは異なる「ポリフェノールの種類と食品」についてはポリフェノールの種類と含有食品の解説記事も参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

緑茶カテキン(EGCG)は毎日摂って大丈夫ですか?

通常の飲用量(1日数杯の緑茶)の範囲では問題ないとされています。一方、高濃度カテキンのサプリメントを大量に摂取した場合は消化器系への影響が報告されており、食品安全委員会もリスク評価を実施しています。サプリメントを利用する場合は摂取目安量を必ず守り、機能性表示食品であれば消費者庁の届出情報を確認してください。

緑茶カテキンは機能性表示食品として届け出られていますか?

一部のメーカーが特定の製品で消費者庁へ届出を行っている例があります。ただしすべての緑茶製品が機能性表示食品というわけではなく、通常の緑茶飲料・茶葉は一般食品として販売されています。機能性表示食品かどうかはパッケージの表示または消費者庁の届出情報データベース(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)で確認できます。

EGCGと烏龍茶のポリフェノールは同じものですか?

同じチャノキ由来ですが、別の成分です。EGCGは緑茶(不発酵茶)に多く含まれるモノマー型カテキンで、烏龍茶(半発酵茶)の製造工程ではカテキン類が重合して「ウーロン茶重合ポリフェノール」に変化します。形状・機能研究の対象が異なるため、同一視しないことが正確な理解につながります。

抹茶と煎茶はどちらがカテキンを多く摂れますか?

抹茶は茶葉を粉末にして丸ごと摂取するため、茶成分全体の摂取量は浸出液として飲む煎茶よりも多い傾向があります。ただし実際の摂取量は使用量や製品によって異なります。煎茶は手軽に続けやすく、抹茶は料理やドリンクへの応用も広がっており、どちらも日常の食事に取り入れやすい形を選ぶとよいでしょう。

出典

  • 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」茶類
  • 食品安全委員会「緑茶抽出物(カテキン類)に関するリスク評価(平成23年)」
  • 消費者庁「機能性表示食品届出情報検索」https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/(2026年参照)
  • 農林水産省「食品に含まれるポリフェノールについて」関連資料
  • 公益社団法人日本茶業中央会 茶の成分に関する資料

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

ブログに戻る