トマトと野菜が並ぶ食卓の様子

リコピンとは?トマトに含まれる赤いカロテノイドの基礎知識と食事での正しい取り入れ方を解説【2026年版】

この記事の結論リコピンはトマト・スイカに含まれる赤いカロテノイド色素です。脂溶性のため油と加熱調理で吸収されやすくなります。食事バランスの一部として取り入れる方法を解説します。

リコピンとは?トマトに含まれる赤いカロテノイドの基礎知識と食事での正しい取り入れ方を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

リコピンは、トマトやスイカを鮮やかな赤色に染めるカロテノイド色素のひとつで、ファイトケミカル(植物性化学物質)の一種です。2026年3月には国内企業によるバイオプロセスを用いたリコピンの量産化実証が発表されるなど、素材としての注目度が高まっています。食事からの摂取が基本であり、加熱・油と組み合わせると体への吸収率が上がりやすいことが特徴です。本記事では、リコピンの基礎知識・含有食品・食事への取り入れ方を、公的な情報源をもとに解説します。

リコピンとは何か?カロテノイド色素としての基礎知識

リコピンは、カロテノイドに分類される脂溶性の植物性色素です。カロテノイドとは炭素と水素(一部は酸素も含む)からなる天然色素の総称で、黄・橙・赤などの色を食品に与えます。βカロテン(ニンジン)、アスタキサンチン(鮭・えび)などもカロテノイドの仲間ですが、リコピンはその中でも「非環状構造」「多数の共役二重結合(11個)」という化学的特徴をもちます。

この構造が、強い抗酸化活性(一重項酸素の消去能)と関連するとされています。ただし、日本において食品のリコピン単独で「体の○○に作用する」という機能性表示が認められているケースはまだ限定的であり、観察研究・動物試験の知見を参照しながら研究が続いている段階です(後述の制度解説を参照)。

カロテノイドの主な種類と特徴の比較
成分名 色 代表的な含有食品 体内でのビタミンA変換
リコピン 赤〜橙 トマト・スイカ・パパイヤ なし(非プロビタミンA)
βカロテン 橙 ニンジン・かぼちゃ あり(プロビタミンA)
アスタキサンチン 橙〜赤 鮭・えび・かに なし
ルテイン 黄 ほうれんそう・ケール なし
ゼアキサンチン 黄 とうもろこし・卵黄 なし

リコピンが多く含まれる食品は?含有量の比較と吸収のポイント

リコピンの含有量は食品によって大きく異なります。トマト加工品(トマトジュース・ケチャップ・トマトソース)は加熱・濃縮によりリコピン含有量が生トマトより高くなりやすい点が特徴です。

主な食品のリコピン含有量の目安(文部科学省 日本食品標準成分表2020年版および各種分析値)
食品 リコピン含有量の目安(100gあたり) 備考
トマト(生) 約3〜4 mg 品種・熟度により差がある
トマトジュース(無塩) 約9〜10 mg 加熱処理で吸収されやすい形に変化しやすい
トマトケチャップ 約17〜20 mg 濃縮のためリコピン濃度が高い
スイカ(果肉) 約4〜6 mg 秋初旬まで入手しやすい
パパイヤ(熟果) 約2〜4 mg トロピカルフルーツのなかでは比較的多い
グレープフルーツ(ピンク・赤) 約1〜2 mg 黄色種よりピンク・赤種に多い

※ 含有量はあくまでも目安値であり、栽培方法・加工条件・測定方法によって異なります。

吸収率を高めるために意識したいポイント

リコピンは脂溶性であるため、オリーブオイルなどの油と一緒に摂ることで消化管での吸収率が上がりやすい傾向があります。また、加熱調理(トマトを炒める・煮込むなど)によって細胞壁が壊れ、リコピンが游離しやすくなるとされています。生トマトをそのまま食べるよりも、トマトソースやトマトスープなど調理した形で摂る方が吸収の点では効率的と考えられています(Porrini & Riso, 2000, European Journal of Clinical Nutrition)。

日本における食品区分と制度的位置づけ

リコピンは食品として摂取する場合、一般食品に分類されます。機能性表示食品として届け出たい場合は、消費者庁の届出データベースに申請し、科学的根拠を示す必要があります(届出制)。

食品区分の比較(リコピン含有食品を例に)
区分 食品例 機能の表示 審査・届出
一般食品 トマトジュース・トマト缶 不可(機能・効能をうたえない) 不要
機能性表示食品 リコピンを関与成分として届出された一部の食品 可(届出された範囲のみ) 消費者庁へ届出(許可制ではない)
特定保健用食品(トクホ) (リコピン単独でのトクホ例は限定的) 可(消費者庁が許可した範囲のみ) 消費者庁が審査・許可

消費者庁の機能性表示食品届出データベース(2026年時点)では、リコピンを機能性関与成分として届出された食品が複数存在しています。ただし、これらはすべて個別製品の届出であり、「リコピン全般に認められた効果」ではない点に注意が必要です。食品を選ぶ際は届出番号を確認し、消費者庁の届出情報検索(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)で内容を確かめることをお勧めします。

食事への取り入れ方:5つの実践ポイント

リコピンを日々の食事に無理なく組み込むには、以下のポイントが参考になります。

  1. 加熱調理を活用する:トマトをソース・スープ・煮込み料理にすると、細胞壁が壊れてリコピンが取り出されやすくなります。トマトの缶詰・トマトピューレも加熱品なので活用しやすい素材です。
  2. 良質な油と組み合わせる:リコピンは脂溶性のため、オリーブオイル・ごま油などと一緒に調理すると吸収を助けやすくなります。「トマトと卵のオリーブオイル炒め」などが手軽な例です。
  3. トマト加工品を上手に使う:ケチャップ・トマトジュース(食塩不使用タイプ)・トマト缶はリコピン含有量が多い食品です。トマトジュースは1日200ml程度を目安に飲料として活用する方法もあります(塩分量に注意)。
  4. 1日の摂取量の考え方:日本では食事からのリコピン摂取量に公的な「推奨量」や「目標量」は定められていません。欧米の研究では1日5〜15mgを食事から摂取している人が多いとされています(Giovannucci, 1999, J Natl Cancer Inst)。
  5. バランスの良い食事のなかに位置づける:リコピンはあくまで食事全体のバランスの一部です。主食・主菜・副菜を揃えた食生活の中で、野菜・果物の摂取量を増やす取り組みが基本になります。

naturism 3シリーズとリコピンの関係

naturism の3シリーズ(Blue・Pink・Premium)はいずれもリコピンを配合しておらず、リコピンに関する機能性表示はありません。

naturism 3シリーズの成分・食品区分の比較(リコピン配合の有無を含む)
製品 食品区分 リコピン配合 主な配合素材(一部)
naturism Blue 健康食品(一般食品) なし 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・食物繊維(イヌリン)・玄米外皮・胚芽・アロエベラ
KOSO in naturism Pink 健康食品(一般食品) なし 穀物麹(生きた穀物麹&植物酵素=W酵素)・L-カルニチン・アロエベラ・イヌリン・植物発酵乾燥粉末
naturism Premium 機能性表示食品(届出番号H975) なし ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(機能性関与成分)・穀物麹・白インゲンマメ・サラシアレティキュラータほか

naturism Blue と KOSO in naturism Pink はいずれも健康食品(一般食品)であり、身体変化についての機能の表示はありません。食事を楽しみたい方の食事サポートを目的として設計されています(香料・着色料・保存料は使用していません)。

naturism Premium は機能性表示食品(届出番号H975)です。機能性関与成分はブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンです。

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。

※ 機能性表示食品は届出制であり、消費者庁が許可したものではありません。
※ 3日分(27粒・小型缶ケース)は機能性表示食品の届出対象外の規格です。

よくある質問

Q1. リコピンはどのくらい摂ればいいですか?

日本には食事からのリコピン摂取量に関する「推奨量」や「目標量」などの公的基準はありません。食事から1日に5〜15mg程度を目安にしている研究報告がありますが、個人差があります。まず食事全体のバランスを整え、トマトや赤系の野菜・果物を日常的に取り入れることが基本です。

Q2. トマトジュースと生トマト、どちらが効率的ですか?

リコピンの吸収効率という観点では、加熱処理されたトマト加工品(トマトジュース・トマトソースなど)の方が有利とされています。加熱によって細胞壁が壊れ、リコピンが遊離しやすくなるためです(Porrini & Riso, 2000, European Journal of Clinical Nutrition)。ただし、生トマトには加熱で失われやすい成分も含まれるため、両方をバランスよく食べることをお勧めします。

Q3. リコピンのサプリメントを選ぶとき、何を確認すればいいですか?

リコピンを配合したサプリメントを購入する際は、①食品区分(一般食品か機能性表示食品か)、②届出番号の有無(機能性表示食品なら消費者庁のデータベースで確認できます)、③配合量の明記があるか、④アレルゲン表示を確認することが基本です。機能性表示食品の届出番号は消費者庁の届出情報検索(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)で検索可能です。

Q4. リコピンと一緒に食べると吸収が下がるものはありますか?

現時点で「○○と一緒に食べるとリコピン吸収が著しく下がる」という特定の食品が確立されているわけではありませんが、脂溶性のため、極端に脂質を避けた食事では吸収効率が低くなる可能性があります。適度な良質な油(オリーブオイル・亜麻仁油など)と一緒に摂ることが合理的です。

出典・参考情報

  • 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
    https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
  • 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」
    https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
  • Giovannucci E (1999) "Tomatoes, tomato-based products, lycopene, and cancer: review of the epidemiologic literature." J Natl Cancer Inst, 91(4):317–331.
  • Porrini M, Riso P (2000) "Lymphocyte lycopene concentration and DNA protection from oxidative damage is increased in women after a short period of tomato consumption." J Nutr, 130(2):189–192.
  • ハリマ化成グループ「高純度・高機能リコピンの量産化実証成功」(2026年3月) https://dempa-digital.com/?p=710616
  • 消費者庁「機能性表示食品の届出に関する食品表示基準について」

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製品情報:naturism Premium(機能性表示食品 H975)

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

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