健康診断の記録票と秋の食材が並んだテーブル

「特定健診(メタボ健診)」とは?腹囲・BMI・検査項目の基準値と食事対策を解説【2026年版】

この記事の結論特定健診は40〜74歳を対象にメタボリックシンドロームを早期発見する国の制度。腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上)を必須項目に、血糖・血圧・脂質の3項目で総合判定する。

「特定健診(メタボ健診)」とは?腹囲・BMI・検査項目の基準値と食事対策を解説【2026年版】

監修:管理薬剤師 岩崎喜代美

特定健診(特定健康診査)は、40〜74歳を対象にメタボリックシンドロームを早期発見することを目的とした国の制度です。腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上)を必須項目として、血糖・血圧・脂質の3リスク項目で総合評価します。基準を超えた場合は「特定保健指導」と呼ばれる生活習慣改善プログラムへ進む仕組みになっています。2026年10月は秋の健康診断シーズン。この機会に制度の全体像と基準値の意味を正しく理解しておきましょう。

特定健診(メタボ健診)とは?なぜ40歳から対象になるの?

特定健診は、2008年(平成20年)から始まったメタボリックシンドロームの早期発見を目的とする健康診査制度です。正式名称は「特定健康診査」で、健康保険法等に基づき、40〜74歳の医療保険(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度の対象外など)に加入している人が対象になります。

40歳以降は内臓脂肪が蓄積しやすくなり、高血圧・高血糖・脂質異常が重なる「メタボリックシンドローム」のリスクが高まることから、この年代を重点的にスクリーニングする制度として設計されています。受診は原則年1回で、加入している健康保険組合・協会けんぽ・市区町村国保等から受診券・案内が届きます。

なお、2026年度から全国健康保険協会(協会けんぽ)では健診体系の一部見直しが行われていますが、メタボリックシンドロームの判定基準値そのものに変更はありません(厚生労働省 標準的な健診・保健指導プログラム 令和6年度版)。

特定健診で調べる検査項目と基準値一覧

特定健診の検査項目は「必須項目」と医師が必要と判断した場合に追加される「詳細健診」に分かれます。メタボ判定に直接使われる必須項目の基準値をまとめました。

特定健診の主な必須検査項目と基準値(厚生労働省 標準的な健診・保健指導プログラム 令和6年度版)
検査項目 基準値(保健指導判定値) 補足
腹囲(ウエスト周囲径) 男性 85cm以上 / 女性 90cm以上 メタボ判定の必須項目。臍(へそ)の高さで立位・息を吐いた状態で測定
BMI 25.0以上 腹囲が測定困難な場合の代替基準として使用
収縮期血圧(上の血圧) 130mmHg以上 拡張期85mmHg以上も同リスク項目
拡張期血圧(下の血圧) 85mmHg以上 収縮期 OR 拡張期のどちらかで判定
空腹時血糖 100mg/dL以上 やむを得ない場合はHbA1c 5.6%以上で代替
HbA1c(ヘモグロビンA1c) 5.6%以上(NGSP値) 過去1〜2か月の平均的な血糖状態を示す
中性脂肪(トリグリセリド) 150mg/dL以上 空腹時採血が原則。随時採血の場合は175mg/dL以上
HDLコレステロール 40mg/dL未満 「善玉コレステロール」低値はリスク

LDLコレステロール・肝機能(AST・ALT・γ-GTP)・腎機能(クレアチニン・eGFR)・尿検査・心電図・眼底検査などは「詳細健診」として医師の判断で追加されます。

メタボリックシンドロームの判定基準はどう決まる?

特定健診の最大の目的は「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の早期発見です。腹囲を必須項目としつつ、血糖・血圧・脂質の3つのリスク項目のうち何個が基準値を超えているかで「確定」か「予備群」かが判定されます。

メタボリックシンドロームの判定区分(特定健診の判定基準)
判定 腹囲 リスク項目数(血糖・血圧・脂質) 特定保健指導
メタボリックシンドローム確定 必須(基準以上) 2項目以上 積極的支援(原則)
メタボリックシンドローム予備群 必須(基準以上) 1項目 動機付け支援(原則)
生活習慣病リスクあり 基準未満(BMI25以上) 2項目以上 積極的支援または動機付け支援
リスクなし 基準未満 0項目 情報提供のみ

ただし、すでに高血圧・糖尿病・脂質異常症で投薬中の人は特定保健指導の対象外になる場合があります。また65〜74歳は原則「動機付け支援」のみとなります(積極的支援は対象外)。詳細は加入している保険者にご確認ください。

BMIと腹囲の違いや計算方法について詳しく知りたい方は、「体脂肪率」と「BMI」はどう違う?測定の意味と健康管理への活かし方を解説 もあわせてご覧ください。

特定保健指導とは?健診後の流れと支援の種類

特定保健指導は、特定健診でリスクが確認された人が生活習慣を見直すための継続的なプログラムです。「積極的支援」と「動機付け支援」の2種類があります。

特定保健指導の2種類の概要比較
支援の種類 対象 支援の内容 期間
積極的支援 腹囲基準以上 + リスク2項目以上(40〜64歳) 初回面接(対面または通信)+3か月以上の継続的支援+6か月後評価 6か月
動機付け支援 腹囲基準以上 + リスク1項目 / 腹囲代替 + リスク2項目以上(40〜64歳)/ 65〜74歳 初回面接(対面または通信)+6か月後評価 6か月(主に初回面接)

支援は保険者(健保組合・協会けんぽ・国保等)が委託した医療機関や健康管理センターで受けられます。費用は保険者が負担するケースが多く、無料または一部負担となります。食事・運動・睡眠・禁煙などの行動変容を専門スタッフが継続的にサポートします。

特定健診の結果に応じた食事の5つのポイント

特定健診で気になる数値があった場合、食事習慣の見直しが出発点になります。以下は厚生労働省・日本肥満学会のガイドラインをもとにした5つの食事ポイントです。ただし、治療中・服薬中の方は必ず主治医の指示を優先してください。

特定健診の数値改善に向けた食事の5つのポイント
ポイント 内容 特に関連する検査項目
① 食べる順番を意識する 野菜・海藻→タンパク質→主食の順に食べる「ベジファースト」で食後の血糖上昇を緩やかに 血糖・HbA1c
② 食物繊維を増やす 野菜・きのこ・海藻・豆類を積極的に。1日の目標摂取量は18〜20g以上(厚労省食事摂取基準2025年版) 血糖・中性脂肪
③ 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を控える バター・ラード・マーガリン・揚げ物の頻度を下げ、オリーブ油・青魚由来の脂肪酸を積極的に HDL-C・LDL-C・中性脂肪
④ 塩分を6g/日未満に近づける 醤油・みそ・ソースをかける量を減らし、出汁・香辛料・酸味で風味を補う 血圧
⑤ アルコールと清涼飲料を見直す アルコール・果糖ぶどう糖液糖を含む飲料は中性脂肪を上昇させやすい。飲む量・頻度を記録する 中性脂肪・血糖・血圧

中性脂肪と食事の関係をさらに詳しく知りたい方は、「中性脂肪」とは?健康診断の数値の見方と食事で取り組む5つのポイントを解説 もあわせてご覧ください。食後の血糖値について詳しくは 「血糖値スパイク」とは?食後血糖の急上昇を緩やかにする食べ方とGI値の基礎知識 をご参照ください。

naturism 3シリーズの成分と食品区分の比較

食事習慣の見直しを進める中で、食事サポートを目的としたサプリメントを検討する方もいます。naturism は食事を補助するサプリメントとして、以下の3シリーズを展開しています。

naturism 3シリーズの食品区分と主な配合成分の比較
シリーズ 食品区分 主な配合成分 位置づけ
naturism Blue 健康食品(一般食品) 黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・イヌリン(食物繊維)・アロエベラほか カロリーが気になる方の食事に。食事を楽しみたい方へ
KOSO in naturism Pink 健康食品(一般食品) 穀物麹(W酵素)・L-カルニチン・イヌリン・植物発酵乾燥粉末ほか 酵素・インナーケアも意識したい方の食事サポート
naturism Premium 機能性表示食品(届出番号 H975) ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(機能性関与成分)・穀物麹・白インゲンマメほか全16成分 BMIが高めで腹部の脂肪が気になる方向けの機能性表示食品

naturism Blue・KOSO in naturism Pink はいずれも健康食品(一般食品)であり、機能性の届出はありません。身体組成の変化を標榜した食品ではなく、食事を楽しみたい方の食事バランスをサポートする位置づけです。

naturism Premium(機能性表示食品 届出番号 H975)については次の届出表示があります。

本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。

※本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。機能性表示食品は届出制であり、消費者庁による個別許可を受けたものではありません。未成年者・妊娠中または妊娠を計画している方・授乳中の方は摂取を避けてください。疾患がある方・薬を服用している方は医師・薬剤師にご相談ください。

3シリーズの詳細な違いはシリーズ比較ページでご確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 特定健診は毎年受けるべきですか?

特定健診の受診機会は原則1年に1回です。厚生労働省は受診率の向上を推進しており、加入している健康保険組合・協会けんぽ・市区町村国保等から毎年受診券または案内が届きます。メタボリックシンドロームのリスクは年単位で変化するため、連続して受診することで経年変化を把握できます。

Q2. 腹囲はどうやって測るの?正しい測り方は?

腹囲(ウエスト周囲径)は、立位・足を肩幅程度に開いた状態で、臍(へそ)の高さをメジャーで一周して測定します。息を吐いた後、力を抜いた自然な状態で測定します。腹部が大きく前に突き出ている場合や、臍が下がっている場合は正確な測定が難しいケースもあるため、健診機関のスタッフに測定してもらうのが確実です。

Q3. 腹囲が基準以上でも、他の検査値がすべて正常ならメタボじゃないの?

特定健診のメタボリックシンドローム「確定」には腹囲基準以上 + リスク項目2項目以上が必要です。腹囲のみが基準以上でリスク項目が0の場合、メタボ確定・予備群にはなりませんが、内臓脂肪の蓄積が始まっているサインと見なし、生活習慣の見直しが推奨されます。

Q4. 特定健診を受けられる医療機関はどこですか?

特定健診は、加入している保険者(協会けんぽ・健保組合・国保等)が契約している医療機関・検診機関で受診できます。受診方法は保険者によって異なり、送付される受診券に記載の医療機関・検診機関一覧から選んで予約するのが一般的です。健診機関のウェブサイトで空き状況を確認できる場合もあります。

Q5. BMIが25を超えているが腹囲は基準以下。どう考えればいい?

BMI25以上(肥満1度以上)は腹囲の代替基準として使われますが、腹囲が基準未満であれば内臓脂肪型肥満ではなく「皮下脂肪型肥満」の可能性があります。ただしBMIが高い状態自体が高血圧・高血糖・脂質異常のリスク因子であることに変わりはありません。体組成計やCT検査で内臓脂肪量を確認したい場合は医療機関へご相談ください。BMIの計算方法と意味については「体脂肪率」と「BMI」はどう違う?で詳しく解説しています。

まとめ

特定健診(メタボ健診)は40〜74歳を対象にメタボリックシンドロームを早期発見するための国の制度です。腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上)を必須に、血糖・血圧・脂質の3リスク項目で「確定」「予備群」を判定します。結果が気になる方は、まず食べる順番・食物繊維・脂質・塩分・アルコールの5ポイントから食事を見直してみましょう。治療中・服薬中の方は必ず主治医にご相談ください。

出典・参考情報

  1. 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」令和6年度版 — 厚生労働省 特定健康診査・特定保健指導
  2. 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」
  3. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
  4. 消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索 届出番号 H975(2026年8月3日一次取得・自己点検2026年3月)— 消費者庁届出データベース

監修体制

本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。

ブログに戻る