コエンザイムQ10(CoQ10)とは?2026年に注目されるユビキノールの基礎知識と食事での摂り方を解説
監修:管理薬剤師 岩崎喜代美
コエンザイムQ10(CoQ10)は、体内の細胞でエネルギー(ATP)を産生する際に欠かせない補酵素です。心臓や肝臓など代謝活動が盛んな臓器に多く分布し、イワシ・牛肉・大豆などの食品からも摂取できます。加齢とともに体内合成量が低下することが知られており、2026年は還元型(ユビキノール)サプリへの注目が高まっています。なお、CoQ10(コエンザイムQ10)はnaturismの全製品(Blue・Pink・Premium)に含まれていません。本記事は一般的な成分情報として基礎知識を整理します。
コエンザイムQ10(CoQ10)とはどんな成分?
CoQ10は、ほぼすべての動植物の細胞に存在する脂溶性の補酵素です。ミトコンドリアの「電子伝達系」において電子を次の受け取り手へ橋渡しし、ATP(アデノシン三リン酸)の合成を助けます。ATPは筋収縮・タンパク質合成・神経伝達など、あらゆる細胞活動に使われる「エネルギー通貨」であり、その産生にCoQ10が深く関わっています。
「コエンザイム(coenzyme)」は「補酵素」の英語表記で、酵素の働きを助ける低分子有機化合物のことです。「Q10」は分子構造内のイソプレン側鎖が10単位あることに由来します。ラテン語の「ubiquitous(どこにでも存在する)」から「ユビキノン(ubiquinone)」とも呼ばれ、ヒトを含む多くの生物が体内で合成します。
体内合成に必要な前駆物質はアミノ酸(チロシン・フェニルアラニン)と、メバロン酸経路(コレステロールと同じ経路)です。このため、コレステロール低下薬(スタチン系)の長期服用がCoQ10の体内合成を低下させる可能性があるとして、海外の研究者から関心が寄せられています(なお、補充が有効かどうかは現在も研究中です)。
厚生労働省の「健康食品の素材情報データベース(HFNet)」にもCoQ10の項目があり、食品成分研究・臨床研究が蓄積された成分のひとつです(2024年更新)。
酸化型(ユビキノン)と還元型(ユビキノール)はどう違う?
サプリメントのパッケージで「還元型CoQ10」と表記されているのは「ユビキノール(ubiquinol)」です。体内では酸化型のユビキノンが電子を受け取って還元型ユビキノールへ変換されながら機能します。2種類の主な違いを以下の表で整理します。
| 比較項目 | 酸化型(ユビキノン) | 還元型(ユビキノール) |
|---|---|---|
| 化学名 | ユビキノン(Ubiquinone) | ユビキノール(Ubiquinol) |
| 電子の状態 | 電子を持たない(酸化型) | 電子を受け取った状態(還元型) |
| 体内での利用 | 体内で還元型に変換されて利用 | 還元型のまま直接利用されやすいとされる |
| 安定性 | 比較的高い | 光・熱・酸素に弱く酸化されやすい |
| 価格傾向 | 比較的安価 | 製造コストが高くやや高価 |
| 日本での販売 | 機能性表示食品・一般健康食品ともにあり | 機能性表示食品・一般健康食品ともにあり |
体内では酸化型と還元型は相互変換されます。若年層では酸化型を還元型に変換する能力が比較的高いとされますが、加齢とともに変換効率が低下するという報告があります(Langsjoen P.H. & Langsjoen A.M., 2008, BioFactors)。「どちらが優れているか」は個人の状況と製品の品質によって異なるため、購入前に成分表示と届出情報を必ず確認してください。
体内のCoQ10量は年齢とともにどう変化するの?
体内のCoQ10合成量はおおむね20〜30代をピークとし、加齢とともに低下するとされています。心臓・肝臓・骨格筋など代謝活動の高い臓器では変化が大きく、40〜70代にかけての研究で若年層との含有量差が複数報告されています(Kalen A. et al., 1989, Lipids)。
こうした加齢変化がCoQ10サプリメントへの関心を生んでいますが、摂取がどの程度体内濃度の維持に寄与するかは、製品形態(酸化型か還元型か、吸収助剤の有無など)や個人の吸収能力によって大きく異なります。機能性表示食品として届け出された製品では、科学的根拠として採用した論文の概要を消費者庁の届出データベースで確認できます。
CoQ10を多く含む食品は?
CoQ10は動植物の細胞に広く存在するため、日常の食事でも一定量を摂取できます。以下は代表的な食品の100gあたり含有量の概算値です。
| 食品 | CoQ10含有量(概算) | 分類・備考 |
|---|---|---|
| 牛心臓 | 約113mg | 動物性・内臓肉(最も高含有の部位のひとつ) |
| イワシ(缶詰) | 約64mg | 動物性・青魚類 |
| 牛もも肉(赤身) | 約31mg | 動物性・赤身肉 |
| ピーナッツ | 約27mg | 植物性・ナッツ類 |
| 豚もも肉 | 約24mg | 動物性・豚赤身 |
| ほうれん草 | 約10mg | 植物性・緑黄色野菜 |
| 大豆(ゆで) | 約9mg | 植物性・豆類 |
| ブロッコリー | 約8mg | 植物性・野菜 |
※上記は概算値であり、産地・鮮度・調理法によって変動します。高温の揚げ調理では一部が失われるとされています。出典: Bhagavan H.N. & Chopra R.K. (2006), Free Radical Research, 40(5), 445–453; 厚生労働省「健康食品の素材情報データベース(HFNet)」。
内臓肉は含有量が高い一方、日常的に食べにくい食品です。青魚(イワシ・サバ)・赤身肉・ピーナッツ・大豆など食べやすい食品でも一定量は摂取できるため、まずは多様な食品を取り入れたバランスのよい食事を基本とすることが推奨されています。
日本でのCoQ10の機能性表示食品としての位置づけは?
CoQ10(コエンザイムQ10)を機能性関与成分とした機能性表示食品は、消費者庁の届出データベースで複数の届出が確認できます。届出に記載された機能の例としては「心臓の正常な機能をサポートする」「加齢に伴い低下しやすいエネルギー産生への関与」などがあります(2026年6月・届出データベース参照)。
機能性表示食品は、科学的根拠(システマティックレビューや研究論文)を消費者庁へ届け出ることで機能の表示が認められる届出制の制度であり、国が審査・許可する「トクホ(特定保健用食品)」とは根本的に仕組みが異なります。サプリメントを選ぶ際は、食品区分と届出内容を区別して理解することが重要です。
| 区分 | 制度の仕組み | 機能表示の扱い |
|---|---|---|
| 機能性表示食品 | 消費者庁への届出(届出制・審査なし) | 届け出た科学的根拠の範囲内で可 |
| 特定保健用食品(トクホ) | 消費者庁が審査・許可(許可制) | 審査を経た表示のみ可 |
| 栄養機能食品 | 規格基準への適合(届出不要) | 規格で定められた13種ビタミン・6種ミネラル等の表示のみ |
| 一般健康食品 | 食品扱い(規制なし) | 機能・効能の表示は原則不可 |
機能性表示食品の制度や届出番号の読み方については、こちらの記事も参考にしてください:「機能性関与成分」とは?届出番号の読み方を消費者庁DBで徹底解説。
CoQ10はnaturismの製品に含まれているの?
CoQ10(コエンザイムQ10)はnaturismの全製品(Blue・Pink・Premium)に含まれていません。混同のないようご確認ください。
naturismの各製品についてご紹介します:
- naturism Blue(健康食品):黒烏龍茶ポリフェノール・L-カルニチン・食物繊維(イヌリン)・玄米外皮・胚芽・アロエベラ配合。食事を楽しみたい方の食事サポートを目的とした健康食品です(ローカフェイン・人工香料不使用)。
- KOSO in naturism(Pink)(健康食品):穀物麹(W酵素)・植物発酵物・L-カルニチン・アロエベラ・乳酸菌発酵物(植物由来)配合。酵素・インナーケアを意識したい方の食事サポートです。アレルゲン(オレンジ・キウイ・バナナ・リンゴ・大豆・ゴマ・カシューナッツを含む)は製品ラベルで必ずご確認ください。
- naturism Premium(機能性表示食品・届出番号 H975):機能性関与成分であるブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン(12mg/日)を配合しています。
naturism Premium(届出番号 H975)の届出表示:
「本品にはブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが含まれます。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンには、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能があることが報告されています。」
※本品は、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。対象者:BMIが高めの方(目安:BMI25以上)。未成年者・妊婦・授乳中の方はお召し上がりをお控えください。
naturism Premiumの詳細はこちらの解説記事もご参照ください。
CoQ10サプリメントを選ぶ際の4つのチェックポイント
市場には多数のCoQ10サプリメントが流通しています。購入前に次の4点を確認することをおすすめします。
- 酸化型か還元型かを確認する:パッケージに「ユビキノール(還元型)」か「ユビキノン(酸化型)」かが記載されているか確認します。記載がない場合は問い合わせるか、届出データベースで成分名を調べましょう。
- 1日あたりのCoQ10含有量を確認する:機能性表示食品であれば届出の1日摂取目安量が根拠となります。一般健康食品は含有量の表示のみが目安となるため、数値を製品間で比較する際は同一条件で比べてください。
- 食品区分を確認する:「機能性表示食品」「一般健康食品」のどちらかを届出番号・ラベルで確認します。表示できる機能の根拠水準が異なるため、区分を理解した上で選ぶことが重要です。
- 製造品質を確認する:製造所の固有記号が記載されているか、GMP(Good Manufacturing Practice:製造・品質管理の国際基準)認証の有無を確認すると安心です。
なお、CoQ10に限らずサプリメントのラベル全体の読み方については「サプリメントのラベルの読み方完全ガイド」も参考にしてください。
まとめ:CoQ10について押さえておきたい3つのポイント
- CoQ10はほぼ全細胞に存在する補酵素で、ミトコンドリアのエネルギー産生(ATP合成)に関わります。体内合成・食事の両方から供給されます。
- 酸化型(ユビキノン)と還元型(ユビキノール)があり、安定性・価格・製品形態が異なります。加齢とともに体内の変換能力が低下するとされ、サプリ市場でもこの2種が流通しています。
- naturismの全製品にCoQ10は含まれていません。気になる方は消費者庁の届出データベースで各製品の届出内容を確認した上でご選択ください。
よくある質問(FAQ)
Q. CoQ10は食事だけで十分に摂取できますか?
A. イワシ・牛肉・ピーナッツ・大豆など多くの食品にCoQ10が含まれており、日常食で一定量を摂ることは可能です。ただし、研究で用いられる量(多くの試験では1日100mg以上)を食事だけで確保することは難しいとされています。まずはバランスのよい食事を基本とし、サプリメントの利用を検討する場合は食品区分(機能性表示食品か一般食品か)と1日含有量を確認してください。
Q. CoQ10は医薬品ですか?それとも食品ですか?
A. 日本ではCoQ10(ユビデカレノン)を主成分とする医薬品が心疾患の補助療法として処方薬・一般用医薬品として流通しています。一方、健康食品・機能性表示食品として販売されるCoQ10は食品であり、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。医薬品と食品では規制根拠・用量基準・品質管理水準が全く異なります。区別を理解した上でご利用ください。
Q. 還元型CoQ10(ユビキノール)は誰でも飲んでいいですか?
A. 健康食品・機能性表示食品のCoQ10は食品であるため、通常の食事の代わりになるものではありません。ワルファリン(抗凝固薬)との相互作用が一部文献で指摘されているため、薬を服用中の方は必ず医師・薬剤師にご相談ください。妊娠中・授乳中の方への安全性については十分なデータが揃っていない製品もあります。
Q. CoQ10とNMN・スペルミジンなどエイジングケア成分との違いは何ですか?
A. NMNはNAD+の前駆体として細胞内エネルギー代謝・修復に関与するとされる成分、スペルミジンはポリアミンの一種でオートファジー活性化との関連が研究されている成分です(詳細はスペルミジン解説記事・NMN解説記事)。CoQ10はミトコンドリアの電子伝達系でエネルギー産生を直接支える補酵素という点で役割が異なります。いずれもnaturismの製品には含まれていません。
Q. CoQ10サプリを飲む場合、タイミングはいつが良いですか?
A. CoQ10は脂溶性成分であるため、油脂を含む食事と一緒に摂ることで吸収が高まる可能性があるとされています(食後が一般的)。ただし、製品ごとに推奨タイミングが異なる場合があるため、まず各製品のラベル・添付文書を確認してください。サプリメントの摂取タイミングの一般的な考え方については「サプリを飲むタイミングは食前?食後?」も参考にしてください。
出典・参考資料
- 厚生労働省「健康食品の素材情報データベース(HFNet):コエンザイムQ10」
https://hfnet.nibiohn.go.jp/(2024年更新) - 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」
https://www.fld.caa.go.jp/(2026年6月参照) - Bhagavan H.N. & Chopra R.K. (2006). Coenzyme Q10: Absorption, tissue uptake, metabolism and pharmacokinetics. Free Radical Research, 40(5), 445–453. doi:10.1080/10715760600637843
- Kalen A., Appelkvist E.L., Dallner G. (1989). Age-related changes in the lipid compositions of rat and human tissues. Lipids, 24(7), 579–584. doi:10.1007/BF02535072
- Langsjoen P.H. & Langsjoen A.M. (2008). Supplemental ubiquinol in patients with advanced congestive heart failure. BioFactors, 32(1–4), 119–128. doi:10.1002/biof.5520320115
監修体制
本記事は naturism 編集部が公開情報(消費者庁届出データベース・厚生労働省・PMDA 等)をもとに作成し、 管理薬剤師 岩崎喜代美が内容の正確性と表現を確認しています。 医薬品を扱う薬剤師の視点で、記事の内容に誤りや誇張がないかを確認しています。 本記事は医療・薬学的アドバイスを提供するものではありません。 ご自身の健康状態については医療機関にご相談ください。
この記事は AI の補助で作成し、naturism 編集部および監修薬剤師が確認しています。
